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研究内容


分子生体機能学
概要

 近年インフルエンザやプリオン、タンパク毒素(リシン、炭素菌)による感染症が大きな社会問題となっている。これらの病原は、細胞膜表面に発現している生理活性糖鎖との相互作用によって細胞内に侵入し、 病気を発症する。したがって、これらの病原のリガンドである生理活性糖鎖を化学的に合成すれば、それはその病原に対して結合することが期待でき、糖ベース の医薬品として利用できる。


この研究の新規性・独創性

 生理活性糖鎖は非常に複雑な構造を有しており、合成や体内での安定性の面で大きな問題があった。当研究室では、糖鎖モジュール化法という新たな概念や化学的に安定なトレハロース骨格を利用した中和剤の設計を行い、合成や安定性に優れた医薬品素材の開発を行っている。


産学交流を目指した応用研究

 医薬品としての利用はもちろんであるが、種々の分析ツールと組み合わせることで、感染症の迅速な診断法の開発が期待できる。


                  


キトサナーゼ