花卉園芸学研究室種子交換プログラム

概要

花卉園芸学研究室では1986年から毎年種子交換プログラムを行っている。これは国内の自生地から採集した種子をリストにして世界50か国の240植物園に送り、それぞれの植物園が注文してくる種子を順次送るもので、相手の植物園はそこで保存している植物の種子のリストを同様に送ってくれる。市場に出回ることのない種を研究用に収集するには便利な方法である。日本でもかつてはかなりの植物園でこのような種子交換を行っていたが、最近はほとんど見かけなくなった。

種子交換は、遺伝資源の保全にも重要な役割を果たす。遺伝資源の保全にはin situ(自生地で保存する)とex situ(自生地の外で栽培によって保存する)の2通りの方法がある。当然、in situ保全が理想的だが、コストの問題などもあり、現実的にはex situに頼らざるを得ない。栽培する遺伝資源には野生で、しかも採集地の分かっているものが理想的であり、花卉園芸学研究室の種子リストのものはこの点を満たすものが多い。

種子の採集・精製

  1. 採集地の選定
  2. 採集の実際
  3. 種子の精製

データ入力

  1. 種子の精製が終わり次第Excelでデータを入力していく。
  2. Excelのデータを専用データベースに移行する。

データの移行・リスト印刷

これは國分用の覚え書きです。

  1. その年のデータベースを作成する。
  2. Seed20##.xlsの台帳シートに入力した学名を再確認する。
  3. 地点シートを確認し、地点sortにコピー、これを地名で並べ替え、地名を左端に移動。
  4. exportシートの2行目の参照を台帳シートの2行目への参照に書き換えて下方向にコピー。
  5. exportシートを学名順で並び替え、numに1から通し番号を振る。これが20**x
  6. exportシートをcsvで書き出す。
  7. seeds.dbfをzapし、上のcsvファイルを読み込む。
  8. Extract_spを走らせる。
  9. 属番号を確認し、必要があれば属名を追加する。
  10. 地点シート.xlsのLOC_ID, LOC_NAME, LOCALITYを.dbfに書き出す。地名にカンマが使われているため、csvではだめ。Excel v.XにはdBASE形式書き出しにバグがあるので、その他のバージョンを使う。
  11. Location.dbfをzapし、上の.dbfを読み込む。
  12. Import.prgのuseコマンドをその年のものに編集し、走らせる。
  13. Fix_fam.prgのuseコマンドをその年のものに編集し、走らせる。
  14. インデックスの更新を行う。(というか、早く8.9.10.を自動でやるプログラムを作る。)
  15. リストの印刷をし、実際の種子との読み合わせ、学名の再確認を行う。

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2004年1月28日作成、2007年2月6日更新

國分 尚
hkokubun@faculty.chiba-u.jp