國分 尚のページ 過去ログ2001年

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2001年1月8日(月)

あけましておめでとうございます

松戸は雪が降りました。

私は今年も寝正月で、お参りさえしていません。いよいよ4年生も卒論のまとめの時期に入り、毎日遅くまでデータの整理や論文執筆をやっています。一方、3年生は実験用の植物の種まきを終えて、本格的に実験が始まろうとしています。毎年の正月の光景が今年も繰り返されています。

2001年1月28日(日)

1月8日、20日に続いてまた雪が降りました。今度は大雪で、27日の朝から夜まで降って30cm近く積もりました。温室がつぶれると困るので、昨日は一日雪下ろしをしていました。おかげで体中が痛くて仕方ありません。

幸い、夕べ遅くから雨になったので、屋根の雪も大分融けてくれました。今日は屋根に登らずに済みそうです。

2001年2月4日(日)

今日はじつは誕生日なのです。しかも、今年は年男。夕べは学生と一緒に豆まきもしました。

さて、一ヶ月振りにメインのG4 Cubeのデータのバックアップをしました。いつの間にかデータが5GBもあって、バックアップも一仕事です。まあ、仕事といっても、時々テープを交換するだけなのですが。そう、私は4mmDATをここ7年程使っています。バックアップソフトはRetrospect。ドライブに付属してきた物です。

テープドライブは遅いです。たかだか2GBほどのバックアップに5時間はかかります。しかし、この遅さを差し引いても余りある利点が存在します。ソフトにもよりますが、一度書いたデータは書き換えられない。だから、もし必要であれば7年前のファイルでも引っぱり出してこられます。(テープを保存してあればの話ですが。)同じ論文原稿の、また書きかけのプログラムの古い版をいつでも取りだせます。この安心感は何ものにも代えがたい。

コンピュータでデータを失う体験を何度もしましたし、人がするのも見てきました。だからバックアップの重要性をよく知っています。定期的バックアップでコンピュータを安心して使いましょう。(でも、一ヶ月に一度ではいけませんね。)

2001年2月12日(月)

花卉研は今大変な臭いがしています。部屋の前の廊下でコンニャク (Amorphophallus konjac) が咲いているからです。どうも、ハエを使って花粉を媒介しているようで、いかにもハエの好きそうな臭いが廊下中に漂い、他の研究室はいい迷惑です。ただ、初めて見る人も多いようで、皆さん立ち止まって眺めていきます。

ところで、このページもHTML4.01、スタイルシート対応になりました。スタイルシートが使えないブラウザの方は逆に以前よりも見栄えが悪いはずですが、これも時代の流れです。見栄えはスタイルシートで自在に変化させることができます。それよりも内容の方が大事なのです。この言葉が自分の首を絞めないよう、内容を充実させていきます。

2001年2月18日(日)

二十四節気の雨水を過ぎて、今日は薄曇りでも幾らか暖かいようです。先週辺りから、日によっては目が痒く感じることがあります。いよいよ花粉の時期が到来したのでしょう。スギには少し早いかと思いましたが、調べてみたら既に開花期に入っているようです。今年は、プレパラートを作って、実際に顕微鏡で覗いてみようと考えています。

学生の方はいよいよ20日に4年生の卒業論文発表会があります。これが終わると、卒業生は肩の荷がおりることでしょう。しかし、後輩への引き継ぎは忘れずにしっかりやって下さい。

2001年2月22日(木)

昨日から温室の建設が始まりました。作業担当は花卉研究室および園芸別科花卉専攻の学生です。口の悪い人は強制労働などともいいますが、これも実習の一貫なのです。かつて園芸学部は実習中心の教育方針で有名でした。ここでは、農家が自分で建てられるように設計された温室を使って、実際に自分の手で建てることで、作業の流れを習得してもらいます。将来、自営をする人にとっては又とない機会ですし、そうでない人もこれだけの規模のものを自分の手で作ることで、何か得る物があるでしょう。

今日は実に暖かい日で、いよいよ「安行桜」のつぼみが膨らんできました。明日にも咲きそうです。安行桜についてはまたいずれ書くつもりです。

2001年3月4日(日)

松戸キャンパスのE棟前に植わっている「安行桜」が開花しました。先週は何日か学外に出ていましたので、正確にいつ開花したかは分かりませんが、2月28日にはもう咲いていました。私は安行桜の名前で教わったような気がするのですが、本当は「安行寒桜」といい、正式には「大寒桜(おおかんざくら)」と呼ばれるようです。開花期が早いことや色が比較的濃いことなどから考えて、片親がカンヒザクラ(Prunus campanulata)であることはほぼ確実で、もう片方はおそらくオオシマザクラ(Prunus lannesiana var. speciosa)であろうと言われています。

冬中待ちわびているものですから毎年この下で花見をしてしまうのですが、この樹が満開になるのは3月半ばで、いつも寒い思いをしています。今年はどうなるでしょうか。

2001年4月15日(日)

前回の更新からもう1ヶ月以上経ってしまいました。その間、卒業式や入学式があり、研究室の学生も少し入れ代わりがありました。新しい人々については花卉研究室のページをご覧下さい。

前回咲き始めだった「安行桜」に加えてソメイヨシノもすでに葉桜となり、八重桜が満開になっています。今年の4月は記録的な暖かさだそうで、ナシの花もすでに満開で、果樹研究室の方々は大変そうです。

今年は園芸学部のフィールドミュージアム委員会と言うところで、学部内の動植物の目録を作る作業が始まりました。私も観賞植物に関して、そのお手伝いをすることになりました。そこで、ちょっとした花ごよみを作ってみたいと思います。通常のページ更新もままならない私なので、何ができるか分かりませんが、隔週の更新を目標にしたいと思います。

2001年5月1日(火)

ベニバナトチノキが満開になりました。その他は花ごよみをご覧下さい。

2001年5月16日(水)

スイカズラやセイヨウバイカウツギがよい香りです。その他は花ごよみをご覧下さい。

2001年5月20日(日)

スイカズラやセイヨウバイカウツギがよい香りです。その他は花ごよみをご覧下さい。

業績を更新しました。ついに博士論文が完成しました。審査が無事に通るとよいのですが。

2001年5月23日(水)

花卉研究室では毎週水曜日の午後に圃場整備をやっているのですが、ここのところ水曜日には必ず雨が降っているので、草刈りが追い付きません。今年こそはハコベホウズキとクズを何とかしようと毎年思っているのですが、なかなかうまくいきません。

ヤマボウシが白い苞を展開して、満開になりました。いつの間にかエゴノキも咲いていて、いつも地面に落ちた白い花を見るまで気付きません。そして、雨といえばアジサイ。あちこちで咲き始めています。

2001年6月11日(月)

気付いてみればもう梅雨に入っています。晴れていても午後には夕立ちが降ったり、今年は普通の梅雨のようです。雨に濡れたアジサイはやはりこの季節ならではです。

研究テーマを少し詳しくしてみました。特にウルグアイのPetunia axillarisの研究は博士論文の内容をまとめた物です。まだ3ページしかありませんが、徐々に追加していく予定です。他のテーマも追加していきます。

コンピュータ関係では、G4 CubeにOS Xを入れてみました。まだ対応ソフトも多くはないのですが、web関係はすべてOS Xでできます。ブラウザはiCab、エディタはmi(旧ミミカキエディット)、写真はGraphicConverterで、FTPはFetchです。感激したのがOSに付属のTextEditで、これはもう、WriteNow version 2そのものです(感激した理由は私のコンピュータ遍歴を見て下さい)。ルーラーのデザインや、ルーラーとフォントのコピーペーストのキーボードショートカットも同じで、よくぞ復活してくれたと思います。ほんとだったらver.3や4だったらもっと良かったのですが、NeXTの頃はまだこのバージョンだったので、仕方ないでしょう。ただ、左寄せ以外のタブが使えないのはなぜでしょう。

2001年7月3日(火)

何やら梅雨が明けてしまったような暑い日が続いています。温室の中はサウナのようで、作業する学生も辛そうです。

最近、このページの更新が止まりがちですが、実験が忙しくなっているためです。いずれ、その内容についても書きたいと思っています。

園芸学部のwebサーバーが新しくなりましたので、取り敢えず、このページも更新しておきます。

2001年7月8日(日)

弘前大学で9月23-24日に開催されます、今年の秋の園芸学会の発表が決まりました。

ペチュニアと近縁属の遺伝資源解析
(第40報)Petunia altiplanaの葉緑体DNAの種内変異
國分尚・安藤敏夫・平間拓也・渡辺均・Goro Hashimoto

この研究は近況のページにある最近の研究テーマの3番の結果の発表です。

2001年8月3日(金)

また1棟温室を建てています。夏の暑い盛りで、働いてくれる学生の皆さんには申し訳ないのですが、作業は順調に進んでいます。

2001年9月8日(火)

8月に入ってからお盆前後を除いて比較的過ごしやすく、拍子抜けのした夏でした。新しい温室も無事に完成し、この間の台風11号もたいした事もなく、ほっとしています。ちょうど台風が通過した日に大学院博士前期課程の試験があり、受験生の方は大変だったと思います。また台風15号が近付いていますが、被害が無いことを祈ります。

新しい論文が掲載されましたので、業績を更新しました。

学位論文の審査が終了し、博士号をいただけることになりました。今までお世話になりました先生方、いろいろと手伝って下さった学生の方、どうもありがとうございました。これからも一層精進したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

2001年10月1日(木)

9月19日に西千葉で学位記授与式があり、正式に博士(農学)の学位を授かりました。

9月24日には無事に学会の発表ができました。列車で行く弘前は遠かったです。帰りには以前から一度乗りたいと思っていた寝台特急を使いました。B寝台は荷物があると少々狭いですが、研究室の椅子の上よりははるかに寝心地が良かったです。

久しぶりに花ごよみを更新しました。

2001年10月21日(日)

最近新しい実験を始めました。毎日新しいデータが出てくる実験なので、やりがいがあります。詳しくは研究テーマのところに書いていきたいと思います。この実験のせいで、ここのところ研究室にいる時間が極端に長くなっています。そのうちに自宅の掃除をしたいと思いながら、もう半年経ってしまいました。

2001年11月20日(火)

松戸でも霜がおりました。いよいよ本格的に冬がやってきた感じです。学内のいろいろな木が紅葉していて、久しぶりに写真を撮りたくなりました。写真はカツラ(Cercidiphyllum japonicum)です。

それだけの理由ではないのですが、デジタルカメラを購入しました。これで、花ごよみにも写真が入れられます。今までも、研究室のものを借りていましたし、写真をスキャンする方法もあったのですが、やはり自分専用のものがあるとやりやすい気がします。小型のカメラなので、いつもポケットに入れて持ち運べます。

2001年12月5日(水)

松戸ではほとんどの木が落葉し、日に日に冬景色がそれらしさを増しています。

卒業論文を書く学生も実験データの分析が本格化して、最近はそれの指導に時間を費やしています。今年から、西千葉の大型コンピュータを研究室で使えるようにしました。以前はデータを変更する度に、廊下を200mも歩いた所にある端末室に行かなければなりませんでした。研究室の学生向けに大型コンピュータの使い方を書きましたので、興味のある方はのぞいてみてください。

2001年12月17日(月)

今朝もかなり冷え込み、真冬の寒さという感じです。水たまりには氷も張っていました。写真は霜が降りたヤグルマギクの一種(Centaurea sp.)です。こんな中でもまだ咲いている花もあります。花ごよみをご覧下さい。

2001年12月23日(日)

今日も一日寒い日でした。ここの所連日忘年会や送別会で、少し飲み過ぎています。そのせいか、今日はアルコールが抜けた所でやや気分が沈んでいます。

さて、研究室向けのマニュアルの目次ページを作りました。今の所はこの間作った大型コンピュータの使い方だけですが、今後充実させていく予定です。下の方にリンクを置いておきますので、学生のみなさんは時々見てください。

2001年は以上です。続きは2002年のログをご覧下さい。


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2001年1月28日作成、2002年1月5日更新

國分 尚 (Hisashi Kokubun)
kokubun@midori.h.chiba-u.ac.jp