カツラの系統地理学的構造

どんな研究なのか

系統地理学とは系統解析によって得られた系統樹(進化の道筋を表すと考えて下さい)と地理的分布を合わせて検討することで、生物の種分化を分布の変遷を通して考察する学問です。

カツラはカツラ科の落葉高木で日本では北海道から九州まで全国の水辺に分布しています。巨木になるため、天然記念物に指定されている個体も多く、全国からこれらの個体の葉を集めて葉緑体DNAの遺伝子間領域の塩基配列を調べたところ、大きく2つの型(ハプロタイプ)に分けられました。その分布を見ると大変面白いことが分かってきたのです。

目次

  1. カツラ葉緑体DNAハプロタイプの日本における地理的分布(園芸学会平成19年度春季大会)
  2. カツラの系統地理学的構造:長野県の概要(園芸学会平成20年度春季大会)
  3. カツラの系統地理学的構造:山梨県の概要(園芸学会平成21年度春季大会)
  4. カツラの系統地理学的構造:東西ハプロタイプの分岐年代の推定

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2009年4月16日作成、2009年4月16日更新

國分 尚
hkokubun@faculty.chiba-u.jp