色素の抽出


・抽出状態の理想としては、抽出液中の色素が生体内と同じ状態が望ましい。

・できるだけ低温で行う

 

<抽出液の決定>

・試料に対し最も適しているものを選ぶ

・色素の構造が複雑な物(有機酸などが多数結合している様な物)は抽出液の酸性度が高すぎると分解してしまうので、できるだけ弱酸性状態の抽出液を用いるほうが元の状態を保てる。

・用いる抽出液としては、メタノール、酢酸、D.W.などによる混合液が良い。

・基本的な構造を解析する場合は塩酸などの強酸を用いるのも良い。

 

以上により、

アントシアニンを含む花弁は試験管か三角フラスコに入れ、アントシアニン類の分析にはは1%メタノール性塩酸、フラボン類にはメタノールを加えて、冷蔵庫に一晩置く。また、クロロフィルおよびカロチノイドの分析では、試料を細かく刻んで乳鉢の中に入れ、アセトンを加えて十分にすりつぶし、冷暗所に置く。

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