びっくりぐみの木の剪定について教えてください。
 10年ほど前に植えたもので、根元から出てくる新芽(枝)は掻きとって150cmほどを幹のみにし、上部に茂らせています。
 上に向かって新しいまっすぐな枝がたくさん出ていて、古い枝分かれした部分もあります。
 剪定箇所や時期、花の付く箇所などを教えてください。

 


 一般に果樹を立木仕立てで栽培する場合、苗木を植え付けた時に行う枝の切り返しの位置は地際から60〜80cm程度で、そこから伸びてくる枝が骨組み枝である主枝になりますので、主幹の高さは80cm以下となります。したがって、この度のご相談のグミ樹主幹の高さはその倍程度ですから、剪定など樹を管理することが大変ではないかと思われます。というのも、10年生ですからおそらく樹もだいぶ大きくなり、剪定を行われているものと思いますが、樹の大きさを制限するために枝を短く残して切るなどされていられるように感じます。
 剪定時に枝をその枝の途中で切ることは、切られた枝の残った芽から枝をどのように伸ばしたいか、で行うものであり、短く切るほど、残った枝の先の方から太くて長い枝(強い枝といいます)が発生し、他の部分からの枝の発生はみられないということになります。逆に切り落とす部分が短ければ、先の方から発生する枝の長さも短く、他の部分からの枝の発生もみられるようになります。切り落とす枝の長さが長い剪定のことを強剪定、短い場合は弱剪定といいます。強剪定を行いますと、枝が太く長く伸びる、すなわち枝の生長が非常に盛んとなって、花芽をつくる養分までも使ってしまうことから、花芽がつきにくくなってしまいます。このような性質があることを理解されて剪定を行う必要があります。

 さて、ご相談の樹では、「上に向かって新しいまっすぐな枝がたくさん出て」とありますが、その中の枝で、太い枝の直上から発生している枝も多いのではないかと思います。それらは徒長枝と呼ばれる花芽がつきづらい枝です。このことは強い剪定を行っていられる結果ではないかと思います。びっくりぐみはグミの他の種類に比べて樹勢が強い(樹が大きくなる)ようなので、剪定には注意が必要と思われます。
 グミの剪定は、一般には、主枝を2〜3本配置し、樹の骨格はしっかりと作りますが、樹形にこだわることなく、込んでいる部分をすかす、徒長枝を切り落とすなどの程度で行われているようです。ただしこの時に注意することは、枝を付け根から切り落とすということです。このような剪定を間引き剪定といいます。枝が非常に短く残りますとそこから非常に強い枝が発生してしまいます。したがって、グミでは間引き剪定により、樹冠内部への日当たりをよくしたり、通風をよくしたりする程度にします。間引き剪定を行っていますと、強い枝が発生しづらい状態となるので、自然に花芽がついてきます。
 一方、樹が高くなったり、横に広がりすぎたり、枝が下垂しすぎたりした場合の剪定方法は、古い枝でも必ずその付け根部分(分岐部分)で切るようにしてその先の枝群を切り落とし、樹を切り縮めます。このような剪定を切り戻し剪定といいます。古い枝をその枝の途中で切った場合にはそこから枯れ込みが入ったりするため注意が必要で、分岐部できれいに切り落とします。ただし、切り縮める程度が強くて、一気に長い枝群を切り落とすことは樹の生長を弱めることになりますので、2〜3年かけて切り縮めるようにします。
 剪定時期は、びっくりぐみは落葉性ですので、他の落葉果樹と同様に、厳寒期を除く落葉後の晩秋から発芽前までに行います。
 なお、花芽は新梢(その年に伸びる枝)の葉の付け根に1個〜数個つきます。

(回答者:小原 均)

 

 

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