日本緑化工学会第51回大会優秀ペーパー賞の受賞について
掲載日：2020/11/19
大学院園芸学研究科修士2年の渡邉 藍さん（緑地環境学コース 環境健康学領域）が令和2年9月5日～6日におこなわれた日本緑化工学会第51回岩手Web大会において研究発表を行い、優秀ペーパー賞を受賞しました。
研究題目：オンラインアンケートを用いた看護学生の病院緑化および園芸療法に対する意識調査
著者：渡邉 藍・岩崎 寛
本賞は日本緑化工学会が若手研究者および若手技術者を奨励するため，若手会員を筆頭者とする発表を対象として，優れた発表を選出し表彰するものです。本年度はWeb開催となることから、研究内容の要旨およびWebにおける質疑など掲示板上の討議を対象として審査がおこなわれました。その結果、渡邉藍さんが研究交流発表部門の「優秀ペーパー賞」として表彰されました。
本研究では、将来病院で勤務する看護学生を対象に、病院における「緑」に対する意識をオンラインアンケートにより把握することを試みたものです。その結果、病院緑化＝患者のためという意識がほとんどであり、医療従事者の心身の健康を目的とした緑化という意識が低いことが明らかとなりました。また園芸療法に関しては、関心があるが内容を知らない学生が多いことがわかりました。コロナ禍の現在、医療従事者の心身への負担が大きく、そのケアが求められています。本研究結果から、病院緑化や園芸療法の効果を医療従事者の学生時代に認識してもらうことが、今後の病院緑化や園芸療法の推進だけでなく、医療従事者の心身のケアにも有効であることを報告し、高い評価を受けました。
