プログラムの趣旨
生命活動の基盤には、その細胞の中で起こる様々な物質変換反応である「代謝・メタボリズム」があります。最近まで、代謝経路は、定常的、一方向的な生物質の同化・異化経路を繋いだ「路線地図」として理解されてきました。しかし、実際の代謝系は、状況に応じて、その経路や方向を刻々と変化させています。そしてその代謝変換プログラム(メタボリックスイッチ)こそが、生命活動の本質ともいえるのです。本課題では、光(微生物・植物系:田中)、ホルモン(動物系:江頭)、発生分化(植物系:佐々)、二次代謝調節(植物系:山崎)による代謝動態の研究者が、遺伝的改変(微生物系:梅野)やケミカルバイオロジー(生命体モデル系:西田)による代謝制御の専門家とコンソーシアムを形成し、メタボリックスイッチの普遍的な分子基盤の理解、そして、その高度利用/工学を目指した新しい研究分野を開拓します。
本年度の活動
これからの予定
* 2011年1月18日(火)午後5時より、園芸学部キャンパス(松戸E205)にて、上智大学の藤原誠准教授によるセミナー「色素体の形態ダイナミクスとその意義」を開催します。(ポスター)
* 2011年1月20日(木)午後5時より、園芸学部キャンパス(松戸E205)にて、名古屋大学の東山哲也教授によるセミナー「ライブセル解析で迫る植物生殖のしくみ」を開催します。(ポスター)
* 2011年2月2日(水)、園芸学部キャンパスにて、北海道大学の園山慶准教授によるセミナーを開催します。
* 2011年3月18日(金)午後、園芸学部キャンパス(合同講義室)にて、千葉大学COEスタートアッププログラムシンポジウムを開催します。
2010年9月6日(月)午後に園芸学部キャンパス(松戸E205)にて、法政大学マイクロ・ナノテクノロジーセンターの島田友裕博士によるセミナー「大腸菌炭素源代謝制御のふたつの転写因子CRPとCraによる解糖系転写制御の全体像: Genomic SELEX法を用いた解析」を開催しました。多数のご参加どうもありがとうございました(プログラム)。
これまでの活動
2010年3月10日(水)午後に西千葉キャンパス(けやき会館)にて、本プログラム主催のシンポジウム「代謝変換プログラムの生体制御への応用」を開催しました。多数のご参加どうもありがとうございました(プログラム)。
2010年2月19日(金)午後5時より、工学部(西千葉キャンパス)にて、かずさDNA研究所の青木考先生によるセミナー「植物メタボロミクス〜はじまりのおわりなのだ」を開催しました(ポスター)。
2010年2月5日(金)午後1時30分より、園芸学部(松戸キャンパス)にて、Sapidyne Instruments, Inc. 主幹研究員のThomas R. Glass先生によるセミナー「Understanding Screening Assays(スクリーニング分析論)」を開催しました(ポスター)。
2010年1月25日(月)午後5時より、園芸学部(松戸キャンパス)にて、筑波大学の小林達彦(みちひこ)先生によるセミナー「ニトリル代謝に関わる酵素の分子機能解析と物質生産への応用」を開催しました(ポスター)。
2010年12月8日(火)午後4時より、薬学部(西千葉キャンパス)にて、神戸大学の水谷正治先生によるセミナー「植物ステロイド代謝系に関わるP450の機能解析と分子進化」を開催しました(ポスター)。
2009年11月16日(月)午後4時より、園芸学部(松戸キャンパス)にて、広島大学の草場信先生によるセミナー「葉老化の分子遺伝学」を開催しました(ポスター)。
2009年11月13日(金)午後5時より、園芸学部(松戸キャンパス)にて、東京大学の加藤久典先生によるセミナー「食餌タンパク質によるインスリン受容体シグナルの修飾」を開催しました(ポスター)。
2009年10月13日(火)午後5時より、園芸学部(松戸キャンパス)にて、奈良先端大学院大学の柳川由紀先生によるセミナー「高等植物におけるユビキチン依存的なタンパク質制御機構」を開催しました(ポスター)。
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