<<<平成16年度(2004年度)修士論文 TOPへ戻る

谷口 吾郎 公園維持管理活動におけるパートナーシップに関する研究
  〜東京都内の都市公園を事例として〜
木村 理加 密集市街地における接道部ブロック塀の倒壊による危険性について
酒井 麻美 新聞を媒体として伝達される事象を通した公園のイメージに関する研究
中橋 英雄 市民による長期植生モニタリング調査の有効性に関する研究
福田 紘也 市民参加による緑地の維持管理活動における参加者意識の把握とその展望
  −事例:東京都豊島区−
伏見 拓也 高齢者施設に求められる緑地
  〜介護者の視点から見た緑地の機能と入居者の活動に着目して〜

<<<平成15年度(2003年度)修士論文 TOPへ戻る

五十嵐 且治 超高層居住者の眺望景観に対する意識による公園緑地の評価
鏑木 雅 行楽地における公園指定時の諸相
-浅草公園に関する史的展開-
笹谷 昭仁 火除地配置の意図とその空間構成に関する研究
Siti Nurul Rofiqo IRWAN Study of Green Space Effect to HumanThermal Comfort. Cases Study of Jakarta and Chiba.
緑地における温熱快適性に関する研究、ジャカルタと千葉のケース・スタディー

<<<平成14年度(2002年度)修士論文 TOPへ戻る

池田 今日子 多世代昆住型コミュニティ形成に向けた居住環境選択に関する研究
郊外型大規模賃貸住宅団地における第二世代居住者を対象としたケーススタディ
大家 道知 緑の防災効果に着目した低層密集街区における空間構成に関する研究
小田部 真由美 工場の外部空間における地域融和への取り組みについて
嶋津 龍太郎 都市中小河川沿川整備による空間形成と住民意識の表出
海老川・長津川・目黒川とその沿川を事例として
高原 秀憲 斜面緑地における歩行者の視点から見た坂の景観変化に関する研究
東京都文京区目白台・関口台をケーススタディとして
中尾 央 親水堤防周辺居住者による水辺空間への意識に関する研究
概要>>> 親水堤防と市街地の一体的整備によって創出された空間を、住民の利用実態と満足度より評価し、水辺空間の計画論的知見の獲得を目的とした。東京都「勝どき」地区を対象とし、空間に対する満足度、水辺空間での利用実態、及び水辺空間に到達するまでの経路選択についてアンケート調査より評価分析を行い、水辺までの経路上にオープンスペースが存在する場合、到達距離増大による水辺への接近抵抗感は軽減することが示唆し得た。

<<<平成13年度(2001年度)修士論文 TOPへ戻る

大久保 宏紀 コ−ポラテイブ方式による集合住宅の共用空間に関する研究
椎野 靖浩 都市公園の配置理論と現状の公園配置および立地の研究
古田 泰一 XMLに準拠した公園情報統一データフォーマット構築のための基礎的研究
WWW上の公園情報を対象にして
丸木 英明 武蔵野新田集落における土地利用の変遷と土地利用形態に関する研究
向井 健司 地方都市における水路空間利用に関する基礎的研究
岐阜県郡上八幡町を事例として
吉澤 眞太郎 産業施設跡地における自然環境基盤形成プロセス
川崎製鉄千葉製鉄所をケーススタディとして
概要>>> 本論文は川崎製鉄千葉工場をケーススタディとして、産業施設移転跡地における自然環境基盤形成プロセスを仮設的に立案しその評価をした。目的は産業施設移転跡地に自然環境の創出モデルを構築することであり、また長期的な再開発の時間をうまく活用するかとういう点である。 論文構成として、まず自然環境基盤の項目の抽出をし、次に現況の評価をし、環境形成プランを作成し、緑量の定量的経年変化を用いプランの評価を行った。

<<<平成12年度(2000年度)修士論文 TOPへ戻る

江崎 朝子 集合住宅団地居住者の園芸活動による空間マネ−ジメントに関する研究
川上 三恵子 木造密集市街地における路地空間の研究
概要>>> 本研究は路地空間における私的物品のあふれ出しの実態把握とその発生要因を、物的要因及び人的要因の双方から明らかにすることを目的とした。対象地として木造密集市街地から3地区選定した。調査方法は、路地空間のあふれ出しと路地に面する建物の接道形態を記録し図面化し、また路地に面する住戸にヒアリングを行った。結果として、あふれ出しの要因・様相は主に物的条件に因るところが大きいことがわかった。
塩川 恵美音 巣鴨地蔵通りの商業空間の変容と発展に関する考察
鈴木 康平 建築分野におけるランドスケ−プの在り方
建築作品解説文にみられる用語としての「ランドスケ−プ」の用いられ方を通して

<<<平成11年度(1999年度)修士論文 TOPへ戻る

太田 大介 我が国におけるリクラメ−ション計画の特性
採取場をケ−ススタディ−として
近藤 卓 近代日本における造園またはランドスケ−プ概念の定義活動の変遷とその意義
〜造園ジャ−ナルに見る職能観を通して〜
霜田 亮祐 近代造園研究所
〜その実体化された作品からみる設計思想〜
概要>>> 1960年代に首都圏に建設された10件の公団住宅団地のプレイロットを研究対象とした。その主要な設計者である近代造園研究所の設計理論とその実践の2面から、彼らの理論的かつ合理的なランドスケープ設計思想を明らかにすることを試みた。
吉江 達也 面開発市街地団地のオープンスペースの変容とその役割

<<<平成10年度(1998年度)修士論文 TOPへ戻る

高橋 宏樹 椎原兵市の遺した図面から見た戦前の設計業務における平面図の役割
概要>>> 造園設計の近代的な意味における業務過程の確立に関して、平面図がはたした意味と役割について検討することを研究目的とする。研究の対象範囲を戦前期というより大きな時代の枠組みの中に拡大し、当時、卓抜した製図力で造園の実務的な設計活動を行った椎原兵市(1886?1966)の活動に焦点をあて、椎原の遺族が京都工芸繊維大学へ寄贈したコレクションの内容を明らかにしながら、設計者が遺した平面図に載せられた図像情報を分析し、設計業務における平面図の役割について検証を行った。
手島 二郎 戦前の東京近郊における郊外住宅地にみる住環境マネジメントの特質
山崎 隆明 緑地協定締結地における居住者の緑化意向とまちなみ認識の関係について
米田 剛行 接道部緑地の防災的効果からみた住宅地の環境デザインに関する基礎的研究
概要>>> 樹木を構成要素とした住宅地の接道緑地の防災的効果に着目し、これを考慮に入れた住宅地の環境を構築するための知見を得るために、東京都区部から12箇所の戸建て住宅地を対象に、市街地における初期火災に対する延焼危険度の低減を図るための一つの手段として、住宅街区の接道空間の緑化を取り上げ、接道空間の構成を物理的に把握し、接道緑地構築の計画的条件とその可能性を明らかにした。

<<<平成 9年度(1997年度)修士論文 TOPへ戻る

内川 裕委 デジタルマップとwwwの結合による分散型公園情報ネットワ−クの構築
小倉 美智代 大規模公園の形成プロセスにおける計画・整備手法の相違による影響について
近藤 範和 港北ニュ−タウンの公園緑地整備事業における「マスタ−デザイン」の役割と有効性
概要>>> 港北ニュータウンにおいて用いられたマスターデザインは、公園緑地整備に関連する計画段階のコンセプトを設計段階に反映させ、計画と設計を繋ぐための新たな手法であった。公園緑地の計画段階で考えられていたコンセプトは、マスターデザインにおいて記号化された整備範疇と特記事項により図化された。マスターデザインは、全域における検討が可能な段階において”全域と個”の関係と検討し、公園緑地と周辺土地利用の関係(場と周辺)を踏まえた整備方針を提示した。マスターデザインが個別の公園緑地の実施設計において反映されていることが明らかになったことにより、計画と設計を繋ぐツールとしての有効性が証明された。
百合本 博子 隅田川の堤防形態の変化と人々の「まなざし」

<<<平成 8年度(1996年度)修士論文 TOPへ戻る

大塚 紀子 小中学校における環境教育の推進に関する一考察
千葉市を研究対象地として
押樋 克樹 景観の継承性からみる都市緑地を支える敷地形態の変容
概要>>> 都市の緑地は、緑被地等平面的な解析は行われてきたが、立面的な観点からは変遷を追う研究が無かった。これを追うため「緑景観」という新しい観点を用い、芝周辺を対象地として江戸末期からバブル崩壊後までの都市緑地の変遷を追った。この中で、都市緑地が経済的にも付加価値を付けられ、有効活用、保全が行われてきた姿が浮き彫りになった。
谷島 浩 昭和30年代における児童公園の内部空間の変容とその機能構造
概要>>> 公園設計の萌芽期である昭和30年代に新設・改修された児童公園が、その設計方法論において当時の社会情勢を反映し、「機能」に重きが置かれるようになっていく過程に着目して、実際の公園空間との関係性を明らかにしようと試みた。当時資料によって設計方法論を検証し、107の公園事例をグラフ理論を用いてモデル化して解析した。その結果、空間構造が分節化と機能特化という方向に進行していくことが明らかになった。
鶴島 孝一 設計競技を通してみた公園の作品性と設計者の位置
野口 健一郎 ランドスケープ・エコロジーを基礎とした景観の動態把握とその計画論的モデルの構築
概要>>> 本研究では、ランドスケープ・エコロジーに関わる基礎的理論の中でも特に景観を形態論的に扱った理論※から景観のパターン分類の基礎的方法論を援用し、土地開発によってもたらされた景観の変容パターンを分類し、その分布・配置構造を把握することによって、土地開発と土地自然あるいは自然的生態系(環境保全)との間の相互依存的な緊張関係を安定的に維持することのできる空間形態モデルを構築した。ケーススタディ:奈良盆地域
※Forman & Godron,Landscape Ecology.(John Wiley,New York.1986)
Forman,Land Mosaics:The ecology of landscapes & regions.(Cambridge University Press,Cambridge.1995) 他
松本 悟 隅田川沿川の産業施設の変遷と立地形態にみる表裏転換
概要>>> 近代産業発展の舞台となった隅田川沿いの産業施設に着目し、 河川と産業施設の関係がどのように変化してきたかを「河川に対する表裏の認識」という視点から分析することを通じて、 沿川空間のもつ地域環境デザイン上の意義と課題について考察した結果、産業施設の河川に対する表(産業インフラ)→裏→表(環境資源)という認識の変化と、河川と地域との関係を媒介する場としての重要性が指摘されるとともに、地域の論理やニーズを的確に反映した空間デザインが課題とされた。

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山本 珠代 湘南海岸公園成立と変容の過程にみられる地域性の受容

<<<平成 6年度(1994年度)修士論文 TOPへ戻る

田村 智志 歴史的市街地における戦災復興土地区画整理事業がもたらした街並みの基底デザインの変化
概要>>> 本研究では、歴史的な市街地において「地」=街並みの基底デザインに大幅な変化を招来した要因として、戦災復興土地区画整理事業に着目し、この事業がもたらした「地」の形態とその変容プロセスへの影響を、その要因となった換地設計と土地経営の形態を通じて明らかにし、上部構造となる敷地の利用形態や空間構成との関係について考察を行った。戦災をうけた歴史的市街地における景観の秩序回復にあたっては、伝統的な町並み形成の秩序としても存在していた基底デザインを、現代の多様化した敷地利用形態の「たが」として構築し直す必要があることが明らかになった。
根本 哲夫 多摩ニュータウン開発計画の「自然地形案」にみるオープンスペースの出現形態とその構造的意味
概要>>> 多摩ニュータウン開発計画において、1965年「自然地形案」(自然地形の特性を住宅地の空間構成に反映させた開発計画)が立案された。本論文では、この計画におけるオープンスペースの出現形態にみられる特質を分析するとともに、落合、鶴牧地区でのオープンスペースの基幹空間を住区の骨格として位置づけた「構造化」に先立って、「自然地形案」が住宅市街地のオープンスペースによる「構造化」の概念を確立していたことを明らかにしている。
劉 東啓 緑被地からみた台北市の都市構造とその変容に関する研究

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Bambang Sulistyantara 都市空間における温熱景(thermoscape)の特徴に関する基礎的研究
大纏 亜実 公園・緑地における野生生物の生息施設に関する研究
概要>>> 本研究では、公園・緑地の中でも野生生物の生息に配慮した施設に着目し、管理者(自治体)及び利用者(近隣住民)の意識調査を行った。その結果、管理者側では利用者の自然への理解不足が指摘されたが、利用者側では利用経験があればその施設を好む傾向があった。よって、当該施設は、用者が自然を理解するための導入施設となる存在効果のあることが明らかになった。
成 美星 気候条件の相違から見た色彩の好みにおける地域差に関する研究
曽 譯瑩 植栽形状の差異からみた河川イメージの形成
山下 英也 日比谷公園の設計プロセスと空間構成の特質
概要>>> 本研究では、近代都市公園のプロトタイプである日比谷公園を対象として、一連の設計案の平面形態ならびに開園後今日に至るまでの変容をトレースすることによって、その空間構成の特質を明らかにする。日比谷公の計画にあたって提案された設計案を詳細に検討することによって、敷地に想定される空間の単位性を認識し、その単位性の確立と施設の置き換えが公園プランのヴァリエーションをもたらしたことを指摘した。また本多静六による実施案では、空間の単位性ゆえにその後の変容過程において施設の置き換えが実際に行われ、結果として施設空間のパッチワークとして認識される平面構成が形成されたことを明らかにした。

<<<平成 4年度(1992年度)修士論文 TOPへ戻る

茵 京禄 居住形態の相違から見た緑意識に関する研究
概要>>> 川崎市幸区新川崎駅周辺の低・中・高層の居住形態が近隣圏に混在する地域を対象に、居住形態の相違からみた居住意識と緑に対する意識構造を明らかにすることを目的としたものである。現地詞査とアンケート調査を実施し、それらを回帰分析と因子分析により解析した。その結果、居住形態別の住民の居住環境評価の構造、住民の居住に対する意識構造、緑の認識状況、緑の整備に対する意識の相違等に関する知見を得た。
木下 剛 オープンスペースからみた近世城下町の空間構成とその近代的変容の契機
水戸市を事例として
概要>>> 本研究は、水戸市を事例として、近世城下町の空間構成とその近代以降の変容の要因を明らかにすることを目的とした。その結果、近世城下町は防衛を主目的として自然を基盤に巧みに構築されたオープンスペースシステムとして捉えられることを明らかにした。さらに近代以降、単に利便性の向上(水害、通行障害の防止)を目指したことにより、オープンスペースシステムが破綻しかけたが、近年、都市の骨格として環境保全機能を担うシステムとして評価されていることを明らかにした。
河野 和也 震災復興小公園の平面形態の構成とその特性に関する研究
概要>>> 本研究は、震災復興小公園を事例として公園の全体形がどのように成立しているかという問いを理論的に解明しようと試みたものである。そのために公園全体を樹木や施設といった微細な要素にまで分解し、それらを再び、全体のうちに位置付けてみるという方法をとった。この方法は、建築学の形態論や、言己号学における作家論(エクリチュールという概念)を参考としたものであり、公園設計の分野においてこの方法が適用できた。
高橋 靖一郎 都市環境整備における「ランドスケープ」の役割に関する考察
概要>>> 1980年代後半の都市景観の混乱を経て、建築デザインにおいて、固有の環境条件との関係を視覚的に表現する手段として「ランドスケープ」が意識され、そのデザインに根拠を与えている作品が見受けられる。その事例の研究から、都市環境整備において、良好な環境状態を顕在化させ、さらに、それを達成するための合意形成を促す概念として「ランドスケープ」の果たす役割が重要であるという知見を得ている。
平松 玲治 都市公園の需要予測モデルについて
概要>>> 都市公園の需要予測モデルを都市公園の持つ「魅力度」という概念を用いることにより構築した。「魅力度」は活字マスメディアである雑誌・一般書籍・情報誌への登場回数により決定される。モデル式は、年間利用者数を目的変数、「マスメディア登場回数」を説明変数とする回帰式で表し、それらの相関性の高さを証明した。その結果、公園利用を個人の嗜好に左右される消費行動であると考察した。

<<<平成 3年度(1991年度)修士論文 TOPへ戻る

大野 直 都市におけるアトリウムの形態と空間構成に関する研究
概要>>> 本論文では我が国におけるアトリウム空間について、オープンスペース計画の観点から、空間構成の分析を行った。そして「一般的な屋外オープンスペースが持つ役割をアトリウムが担うことができることを示した。調査・分析は、都市郡のアトリウムを選び、形態分類、空間特性、利用形式、他のオープンスペースとの連続等の整理を行った。その上で、オープンスペース系統の一部としての位置づけについて考察を加えたものである。
齋藤 亜矢子 防災公園の空間構成と環境整備に関する考察
概要>>> 本論文は防災公園の空間構成とその整備が周辺地域の環境整備に与える影響に関して明らかにすることを目的としている。そこで防災公園に関する既存の分析及び防災公園の実態分析を行い、その空間構成や周辺地域のまちづくりとの関係を解明した。その結果、災害時の防災機能を担うための公園整備が平常時の地域整備や景観形成、住民奮識の高揚等に影響を与え、良好なまちづくりへと波及する可能性あること等を明らかにしている。

<<<平成 2年度(1990年度)修士論文 TOPへ戻る

野口 創史 地図情報を扱った街路樹の情報管理システムについて
野口 学 公園及び緑道における夜間の利用に関する研究
概要>>> 本研究では調査対象地として日比谷公園、山下公国、グリーンパーク遊歩道を取り上げて、直接面接方式によるアンケート調査及び公園の平面図等による図上計測を行った。夜間利用を考慮した公園や緑道の計画、設計の諸条件で重要な決定要因は、「樹木被覆地率」と「照明計画」等であることが明らかになった。

<<<平成 元年度(1989年度)修士論文 TOPへ戻る

清水 文朗 近世城下町の景観変容にかかわる土地の利用と経営の形態について
概要>>> 本研究では、歴史的市街地の景観を、個々の敷地における建築物とオープンスペースの構成である上部構造、それを規定する街割・宅地割を中部構造、それらの土台に相当する微地形を下部構造、の3層からなる構造として把握し、景観変容の過程を分析した。その結果、土地の経営形態の相違による宅地割(中部構造)の変化の差異が認められ、個々の敷地内郎に見られる空間構成システムの変容が介在する事を指摘した。
村井 和之 近江における守護所の立地性・形態の変化について

<<<昭和 63年度(1988年度)修士論文 TOPへ戻る

内田 和伸 城跡公園の変容と環境整備に関する研究
概要>>> 近世城郭跡に立地した公園を取り上げ、空間構造の変容を施設の存廃動線の変化から把えた。その結果、大規模な公園施設の導入や園路の付け替え等によって歴史的な地割りが不明確になったり、遺構が破壊されたりしている例のあることがわかった。城跡の公園化は史跡保存制度の充実するまで城跡を公開し保全するのに大きな役割を果たしたが、文化財保全の点からは充分でなかったことを指摘した。
松本 環 霞ヶ浦の水際線の変遷と保全に関する研究
概要>>> 人為的自然環境の特質についての検証を行うことを目的とした。対象地は古くから共同で水生植物群落地を管理している霞ヶ浦沿岸入会地とした。景観性、オープンスペース性、利用状況及び管理の方法等を禍査し総合的な環境の評価を行い、野生地との上は交を行った。長期間十定の人為作用が加わることによって生まれた特殊な環境にレクリエーション空間として高い評価が得られ、その評価の要因は群落地の伝統的管理形態と密接な関連性があることがわかった。
広瀬 将人 独立住宅の外部空間の構成とその表層化についての研究
概要>>> 庭と境界部が構成する独立住宅の外部空間に焦点を当て、そこに構成されている要素や樹木等の動態をミクロに捉えて、貧相化している街並みの種々な要因を明らかにすることができた。つまり、建て替え等の空間更新に影響を受けながら限られた外部空間には、緑披の単純化(樹種の単一化、本数の減少)や修景性に乏しい工作物の表出が見られ、住み手との多様で密接的な状況から生まれるこれら領域が、質的にも大きく低下していることが理解できた。

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飯島 玲子 地域環境と緑地施策に関する研究
概要>>> 本研究は、都内55市区町村を対象として地域環境の側面からこれら自治体の類型化と、分類を行い、地域環境と緑化施策及び市民団体との関連性を解析したものであり、今後の緑化施策展開の参考となることを目的としている。解析の結果、地域環境を表わす「都心性」「都市の新興性」「都心的緑化」等の軸と緑化施策の関連牲が把握でき、都市化の波及しつつある西部地域での緑の保護、保全施策づくりの緊急性等が認められた。
栗山 明久 都市化による水利システムの変容とその緑地的利用に関する研究
概要>>> 近年の都市化により、用水路の下水道化が進み、用水の管理システムが崩壊している。特に今日においては、緑地化を伴う水利システム再編が必要とさている。本研究は、稲城市大丸用水を対象に@土地利用変化、A用水路の変容過程 B水利システムの変容等の項目に着目し、都市化による用水路の変容及び水利システムの実態について調査した結果、水辺緑地計画の諸条件についての知見が得られた。
杉本 亮一 都市域における緑被地の空間形状に関する研究
各種ゾーニングとの関連について

<<<昭和 61年度(1986年度)修士論文 TOPへ戻る

菅 麻記子 小河川と住民とのかかわり方に関する研究
金 振仙 居住密度とオープンスペースの構造に関する研究

<<<昭和 60年度(1985年度)修士論文 TOPへ戻る

山田 善之 集合住宅地における緑化空間の構成に関する研究
概要>>> 緑は存在としても重要なものだが、人々に意識されることにより、もっと有意義な役割を果たすと考えられる。そこで、調査対象地を集合住宅地とし、この中にある緑化空間が、その位置、大きさ、樹種等によりどれだけ住民に意識されているかについて、アンケート調査を基に把捉することにより、より人々に意識されやすい繚の配置方法を検討したものである。
広脇 淳 中世城跡の保存と環境整備に関する研究
姜 栄作 大都市近郊の都市化と緑被地の構成
概要>>> 大都市近郊の土地利用の変化は都市化による市街地の拡大と緑披地の減少にとどまらず、緑披構造の変化に示される。本論文では手賀沼流域を対象にして、集水域の市街地の拡大と緑披地の減少、線披構造の変化を分析し、特に水田の存続しうる条件を考察した。その結果、1)集水域の市街地率の低さ、2)水田耕作他の連樹軋 3)中心地より遠方の集水域、の3点が水田の存続しうる条件であることがわかった。
金 在浩 集水域内の土地利用と水質の相互関係に関する研究
手賀沼集水域を事例として
高橋 隆二 都市の俯瞰景評価に関する研究

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白子 由起子 沿道植栽地の心理的減音効果に関する研究
概要>>> 交通騒音に対する沿道植栽他の心理的滅音効果について実態調査と実験を行い、緑視率からみた心理的減音についての知見を得ることを目的に実施した。その結果、環状7号線沿いの住民者識調査から沿道植栽他の形態・緑量の違いにより心理的滅音効果に差が認められた。又、屋外及び室内実験により心理的減音効果が認められ、その効果量は緑視率50.1%で2.2dB(A)であり、効果量と緑視率とは正の相関があることがわかった。
菅 博嗣 小規模公園の空間構成に関する研究

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西田 正徳 アメリカ東部都市における緑地計画の発生と変遷に関する研究

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池邊 このみ 居住環境における緑被空間構造とその共用化に関する研究
概要>>> 本研究は、居住環境において緑披空間を維持・増加させる方策の一つとして、共用化を想定し、緑披空間構造と共用化の関係を解明した。また、東京都下において、緑披空間の共用化状況と住民意識との関係について、検討を行った。その結果として、緑披空間については特に接達郎の緑披空間や社寺境内地、ランドマークとなる緯などについて、共用化が進んでおり緑披空間の構造(実用性、視認性、社会性、歴史性)が、共用化状況に影響することがわかった。

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五十嵐 政郎 緑地の保全指標に関する基礎的研究
A/R 比からみた緑地規模について
概要>>> 都市の近郊に位置する緑地の保全という主題のもとに設定される指標には、系の保全と言う意味からも生物的環境条件が維持され得る土地の広がりを示す単位が要請される。本研究では、生物的環境の主体として動物に着目した。本研究の目的は、その指標を設定するための方法論の展開であり、動物の行動圏の変化、社会構造を食物供給量から説明する指標であるA/R比を用いて論考を進めた。

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藤沢 喜文 河川合流域からみた丘陵地の土地利用に関する研究
概要>>> 生物棲息環境としても、また人間生活との係わり合いも極めて深くしかも脆弱な自然空間として位置付けられる河川合流域に着目し、八王子南部丘陵地に位置し、浅川を本流とする湯殿川流域をケーススタディ地域として投定し詳細な分析を行い、その結果河川合流域の空間構造とその後背流域の土地利用の関係を明らかにするとともに、河川合流域と流域環境の保全の為の管理運営、適正な土地利用指針の基礎的知見を得た。
子安 尚登 既成市街地における中小河川の緑道計画に関する基礎的研究

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鈴木 茂 地域社会における集会施設群に対する住民の需要構造に関する研究
鈴木 弘孝 都市オープンスペースの階層構成に関する基礎的研究
杉並区をケーススタディとして
概要>>> 都市内に存在するオープンスペースについて、杉並区をケーススタディとして取り上げ、(1都市レベルと地区レベルという空間のレベルを設定し、各々レベルにおけるオープンスペースの現況と構成上の問題点の整理を行い、(2都市オープンスペースの空間レベルに促した階層構成を明らかにすることにより、(3冷後の都市オープンスペース計画における基郷勺課題と方向性について考察を加えた。

<<<昭和 52年度(1977年度)修士論文 TOPへ戻る

高橋 光幸 保育所における子供の生活と空間利用に関する研究
概要>>> 子供の集拭生活における活動と地域空間との関係について、船橋市内の保育所をケーススタディとして実態の把握をおこなった。
長岡 義和 小学校児童の組織化と活動領域に関する研究
文京区の3小学校区を対象として
稗田 泰史 丘陵地の変容と構造に関する基礎的研究

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北村 圭一 樹林地空間の構造と変容に関する研究
概要>>> 都市地域においては、都市化に伴って樹林地が量的、質的に変容しこれまでの地域における基盤的(自然k構造として)、環境的(居住条件として)文化的(市民活動の場として)かかわり方も変遷してきた。本研究では、都市に残存する樹林地をスペース性の高い「樹林地空間」として捉え、神田川水系を中心に時系列的に調査し、今日での実状を踏まえ、都市空間における樹林地のあり方、今後の市民等とのかかわり方について提言を行った。

<<<昭和 49年度(1974年度)修士論文 TOPへ戻る

志田 隆秀 環境基盤としての緑被地構造に関する研究
概要>>> 都市化と環境保全をめぐる社会的課題に対して、緑披地は環境基盤として重要であるという視点から、緑披地の都市化による改変の状況を自然条件及び社会的・歴史的条件から調査・解析を行い、考察を試みた。その結果、樹木に代表される緑披地を存立させるためには、基盤としての土地の改変をもたらさないこと、及び一定の広がりをもつ透水地を維持することが重要であることを明らかにした。