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園芸学部新入生のみなさまへ 園芸学部長からのメッセージ

掲載日:2020/04/13

新入生のみなさまへ

 千葉大学園芸学部教職員一同,皆さんのご入学を心から歓迎します。本来であれば,期待に胸を膨らませつつ,新しい人間関係等に少し心細さも持ちながら,緑豊かな松戸キャンパスで新しい学生生活を開始させた頃であったと思います。しかし,今年は,新しい生活に新型コロナウイルス感染症拡大の問題が加わり,様々な戸惑いがあるスタートとなってしまいました。わたしたち教職員は一丸となって,皆さんの学修・生活をサポートしていきますので,どんな小さい心配事でも,遠慮なく相談して下さい(相談窓口は松戸地区事務課学務室 zag8712(ここにアットマーク)office.chiba-u.jp)。

 現在,政府の緊急事態宣言を受け,千葉大学も授業開始を5月7日として,学生の入構を禁止しています。これは,学生の皆さんの外出を減らすための措置です。また,大学だけでなく日常生活においても,不要不急の外出は極力控えるようにしてください。やむを得ず外出しなければならない場合は,密集・密閉・密接な環境を避けるよう細心の注意を払ってください。

 このような状況に暗い気持ちになってしまうのは仕方ないことかもしれません。でも,自宅にいる時間が長くなることをポジティブに捉えて,大学での学修の仕方を考えたり,様々なスキルアップに使える時間が増えて,"ラッキー"と考えてみるのも良いのではないでしょうか。皆さんの所属する学科からも,授業開始までにやっておくことなどが示されると思いますから,そちらも,必ず取り組んで下さい。

 大学での学修の姿勢として,一つだけ忘れないでいて欲しいことがあります。それは,講義を聴いたり,本を読んだりするときには,常に本当かどうか疑いを持ってみる,ということです。

なぜ,私がこのようなことを言うのかというと,大学の講義と,皆さんがこれまで小学校,中学校,高等学校で受けてきた授業とは大きな違いがあるからです。これまでに受けてきた授業は,文部科学省の学習指導要領に沿ったもので,"知識としてはほぼ間違いなく正しい"こと,すなわち来年,再来年もたぶん正しいことを教えてもらい,それらを暗記しながら学んできたと思います。しかし,大学の講義では,最先端の内容を教員の考え方によって説明するため,今日は正しいが明日からは間違っているかもしれない"教員の意見"も含まれます。ですから,聴いていて変だと思ったら,実はあなたの意見の方が正しいかもしれないのです。そのようなときは,遠慮なく教員に質問して下さい。高等学校や予備校で,授業の流れを妨げないように指導されたことがあるかもしれませんが,大学では絶対にそのようなことはありません。

みなさん,どうか授業開始までの時間を有意義に過ごして下さい。そして,大学の入構規制が解除されたら,大学に来て,友達を作り,わたしたち教職員と話をして下さい。皆さんに直接会える日を楽しみにしています。

2020年4月13日      

千葉大学園芸学部長 松岡延浩

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