5.DTMと景観の作成
5.1可視化とは?
可視化 (visualization) とは,さまざまな現象を映像化し,わかりやすく見えるようにすること。
5.2簡単な地形の可視化
テキスチャデータとDTMを組み合わせることにより立体的な画像の作成ができる。
テキスチャマッピングにより簡単な地形の可視化が行える。
標高データを元に作成した地形モデルに,衛星画像などのテキスチャを貼り付け,景観を画像化する。レイトレーシングや雲の効果で,リアルな可視化画像ができる。
標高データは,DTM (Digital Terrain model)またはDEM(Digital Elevation Model)という。
5.3テキスチャデータとして使用できるデータ
空中写真 国土地理院 http://mapbrowse.gsi.go.jp/airphoto/
最近の話題は下記のgoogle earth。世界中のどこでも衛星データが見られるようになった。高解像度の地域も多い。
衛星画像 google earth http://earth.google.com/
衛星データ (リモートセンシング技術センター http://www.restec.or.jp/ )
Landsat 1pixel 30m四方(写真科学Space Walk)Spot 1pixel 10m,20m
航空写真 (日本地図センター http://www.jmc.or.jp/ )
地図,標高を色別に分けたものも,テキスチャとして使用できる。
5.4DTM
日本の場合,国土数値情報の標高データDTMが整備されておりよく使用される。50m,250m,1kmメッシュなどの種類がある。日本地図センター http://www.jmc.or.jp が販売。
USGS(United States Geographical Survey) http://edc.usgs.gov/products/elevation/dem.html のDTMもよく使用される。
世界のDTMとして有名なのは,GTOPO30 http://edcdaac.usgs.gov/gtopo30/gtopo30.asp
全世界の水平方向30秒(約1km)間隔のDTMデータ。USGS,EDC(EROS Data Center),日本の国土地理院など7つの組織の協力で作成されインターネットでダウンロード可能。
公園の設計などの場合,精度の高いDTMが必要となる。既存のDTM が無い場合は,地図から読み取る。
5.5景観作成用ソフトウエア
フリーウェア |
商業用 |
カシミール http://www.kashmir3d.com |
Vue d’Esprit |
terragen http://www.planetside.co.uk |
Bryce http://www.bryce5.net/ |
World Builder (digital element Inc.) |
|
数値地図ビューヤ(Mac用) |
World Construction Set, Visual Nature Studio (3D Nature) http://www.3dnature.com/ |
図 DTMへのテキスチャマッピングによる景観画像の作成
図 富士山の景観可視化例