学生生活
Campus life

大泉 充代さん

~外資系企業で農薬の開発・管理に携わっています~

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氏名:大泉 充代さん
卒業学科/専攻:生物生産科学科(※現:園芸学科)(2002年度卒業)/
        自然科学研究科生物資源科学専攻(※現:環境園芸学)(2004年度修了)
勤務先:シンジェンタジャパン(株)
経歴:千葉大学大学院園自然科学研究科修了後、入社

(インタビュー実施月:2024年3月)
(インタビューアー:野村 昌史 教授)

Q1.なぜシンジェンタジャパンに入ろうと思いましたか?

自分が学んだことを活かした仕事がしたいと思ったので、応用昆虫学研究室で学んだ知識を活かせる農薬業界に興味がありました。
その思いを野村先生にお伝えしたところ、シンジェンタジャパンに話を通していただいて、面接を設定してもらえました。
そこで印象が良かったようで、入社することができました。

Q2.今はどんな仕事をされていますか?

研究開発本部に所属して、農薬の開発や登録申請の担当者と一緒に仕事をしています。
製品の製品の市販に向けてに向けて、研究開発の進捗状況のスケジュール管理を行ったり、部門間のコーディネートなどを行っています。

Q3.なぜ園芸学部に入学しようと思ったのですか?

生物に興味があったのと、実家が都内だったので通いやすく、アクセスが便利なところに魅力を感じたからです。
実際、西千葉・松戸でのキャンパスライフと都内でのアルバイトを両立することができ、活動範囲も広がり、充実した学生生活を送ることができました。

Q4.応用昆虫学研にはどうして入りましたか?

もとから生き物が好きだったのと、昆虫学の授業を聞いて昆虫に興味を持ったからです。

卒業論文では、作物研との共同研究で「微生物農薬を使ったダイズの栽培」について実験しました。
園芸学部の圃場は研究対象のチョウ目害虫以外に害虫のカメムシも多かったので、微生物の働きが邪魔されてしまい、実験は上手くいきませんでした。でも害虫防除以外に栽培技術全般を学ぶことができました。

一転して、修士論文では東京農工大学との共同研究で、「キンウワバトビコバチ」という寄生蜂の研究をしました。
室内で蛾とそれに寄生する蜂を飼育して、相互の適合性を調べる実験でした。飼育は大変でしたが、研究は楽しかったです。

昆虫研での学生生活はどうでしたか?

ちょうど松戸キャンパスの校舎の改修で、研究室の引越しなどが大変だったことを思い出します。

研究面では、研究室の友人とともに野村先生に連れられて供試虫(実験で用いる昆虫類)の採集に出かけたことや、同じ供試虫を研究する試験場の方と一緒に明石海峡大橋での調査の様子を見学させていただいたことなどが印象に残っています。
研究室内だけでなく、様々な場所に行くことができたのは貴重な体験でした。

研究を通じて、いろいろな人と知り合ったり、話したりしたりできたことが今の仕事にも活きています。
また、研究室で行っている新しい農薬の実用化試験に補助として関わったことが、マネージメントという面で今の仕事にも役立っています。

最後に、学生へのメッセージをお願いします。

学生のうちは目一杯、学生生活を満喫して、いろいろな人と出会ってほしいと思います。
仕事で海外に出張したときでも、各国の人達と直接話して、その国の農業や生活について生の声を聞けることは、人生を豊かにしてくれると感じています。

社会に出ると自由な時間は少ないですが、学生であればたくさん時間があります。オンラインだけでなく、直接会って話し合う体験をしてほしいです。


大泉さん、ありがとうございました!

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