研究紹介
2. 種分化の解析研究
3. 植物生殖システムの解明研究
陸上植物の7割以上を占める被子植物は人類の生活にも必須の生物種であり、多くの育種が行われてきています。なかでも交雑育種は重要な育種法の一つであり、有性生殖現象を利用しています。しかし種子親と花粉親に用いる植物種の組み合わせによっては交雑ができず、後代が得られません。将来、このような交雑不親和を克服する細胞工学的技術の開発のためにも、生殖の仕組みを遺伝子レベルで把握することが重要ですが、関連因子の分子生物学的な情報はまだ少ないのが現状です。本研究室では被子植物の生殖過程を制御する因子の探索や機能を解明する研究を行っています。
当研究室で作出された青いコチョウラン(上)とダリア(下)
薬剤処理で倍加したアブラナ科植物(左はコントロール)
作物や花卉の品種改良を効率良く行うためには、対象とする植物の種分化および類縁関係に関する知識が不可欠です。本研究では、すべての植物に適応可能な識別法を開発し、種分化や類縁関係を解明することを目指して研究を行っています。