トピックス・イベント情報
Topics & Events

  • Home
  • トピックス・イベント情報
  • 2022年度
  • 八島未和准教授が共著者の原著論文「尾瀬ヶ原における泥炭土壌系の物理化学的性状・窒素代謝特性と洪水影響」が陸水学雑誌 2022年度論文賞を授賞しました。

八島未和准教授が共著者の原著論文「尾瀬ヶ原における泥炭土壌系の物理化学的性状・窒素代謝特性と洪水影響」が陸水学雑誌 2022年度論文賞を授賞しました。

掲載日:2022/10/20

園芸学研究院・八島未和准教授(専門:環境農学)が共著者の原著論文「尾瀬ヶ原における泥炭土壌系の物理化学的性状・窒素代謝特性と洪水影響」(筆頭著者 重田 遙 氏(千葉大学園芸学部卒業生))が日本陸水学雑誌 2022年論文賞受賞を受賞しました。

日本陸水学雑誌 2022年 論文賞受賞
著者:重田 遙,中山絹子,八島未和,犬伏和之(以上、千葉大学),坂本 充(名古屋大学名誉教授,第4次尾瀬総合学術調査団長)
題名:尾瀬ヶ原における泥炭土壌系の物理化学的性状・窒素代謝特性と洪水影響
発表年:2021年 陸水学雑誌 82 巻 3 号 pp. 239-256

陸水学雑誌の特集号「尾瀬湿原生態系-最新の陸水学研究」に掲載された原著論文です。近年の地球温暖化により、尾瀬ヶ原では豪雨に伴う洪水で濁った水がしばしば湿原に流入し、貴重な生態系への影響が懸念されています。本論文は,流入した洪水が湿原土壌の物理化学的な性質と窒素代謝、植生等に与える影響を調査し、尾瀬生態系の将来への課題をまとめました。また洪水によって湿原の凹地へのリン供給が大きくなることを評価し,洪水が湿原の植生に大きな影響を与えていることも指摘しました。特に,以前は湿原では少なかったヤチヤナギが、洪水によるリンの供給によって窒素固定活動を高め,増えていると結論付けました。近年の気象変動に備え,湿地保全に有用な情報を提供したことから,湿原生態系を適切に管理するための貴重な情報がまとめられていると評価されました。

2022年度 陸水学雑誌論文賞



調査風景
▲ PAGE TOP