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島田貴士准教授が 2023年度 日本植物生理学会奨励賞を受賞しました!

掲載日:2022/11/04

園芸学研究院・島田貴士准教授(専門:植物細胞生物学)が 2023年度 日本植物生理学会奨励賞を受賞しました。

研究課題「植物の油滴が発揮する多様な生理機能の解明」

植物は細胞内に脂質を蓄えるために、油滴(lipid droplet)と呼ばれる細胞小器官を形成します。これまで植物の油滴は、脂質を蓄えることのみに特化した細胞小器官と考えられてきました。
本研究ではモデル植物であるシロイヌナズナを用いて、油滴が種子の凍結耐性や抗菌物質の産生、ステロール代謝制御といった、多様な生命現象に関わることを示しました。また、油滴をバイオツールとして利用することにより、形質転換体の視覚選抜マーカーの開発にも成功しています。しかし、油滴には未解明の部分がまだたくさん残っています。
現在は油滴変異体の解析や、未知の油滴タンパク質の同定を目指し、研究を行っています。これらの研究は、植物における脂質代謝機構の解明のみならず、植物脂質の増産などの社会課題を解決する糸口にもなると期待されます。

【日本植物生理学会】
 日本植物生理学会 奨励賞 受賞者一覧

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