【プレスリリース】赤い王林も!? "青"りんごが赤くなる不思議―眠りから覚めた遺伝子が果皮の色を変えるメカニズム―
掲載日:2025/03/11
千葉大学大学院園芸学研究院の齋藤 隆徳准教授らによる共同研究グループは、遺伝的に着色しない青りんごにも、赤くなる仕組みが備わっていること、またその"赤くなりやすさ"の遺伝的な仕組みが品種ごとに多様であることを発見しました。
これまで、りんごの果皮の色は遺伝子によって決まると考えられていました。
しかし、遺伝的に は「青りんご」であるはずの一部の品種は、幼果のときに果実袋をつけて暗黒下で栽培し、収穫期の直前に太陽光を当てると赤くなることが知られていました。
この研究では、通常は眠っている遺伝子が特定の条件で目覚めることで、青りんごが赤く変化することを明らかにしました。
本研究成果により、遺伝子組換えや薬剤なども使わずに色を変えることが可能であると判明したため、今後は"赤い"青りんごのような新たな商品開発や、未利用の遺伝子による新たな品種改良につながることが期待できます。
本研究成果は、国際学術誌 Scientia Horticulturae に2025年2月11日に掲載されました。
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【各メディアでも掲載されています!】
・青リンゴも赤くなる? - その遺伝的な仕組みや栽培方法との関係を解明(マイナビニュース)
・「赤い青リンゴ」可能に? 弘前大などのグループ、色づきの仕組み解明(YAHOOニュース)
・「赤い青リンゴ」できる? 弘大など色づきの仕組み解明(東奥日報社)
・青りんごが赤くなる不思議 眠りから覚めた遺伝子が果皮の色を変えるメカニズム判明 千葉大学(JA.農業協同組合新聞)
・赤い王林も!? "青"りんごが赤くなる不思議―眠りから覚めた遺伝子が果皮の色を変えるメカニズム―[国立大学法人千葉大学](日本経済新聞)
・青リンゴを遺伝子組み替えず赤リンゴに、品種改良に応用の可能性...弘前大などが仕組み解明(読売新聞オンライン)
・赤い「青りんご」誕生なるか 最新研究での可能性(Forbes JAPAN)