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松戸キャンパスでランドスケープデザイン卒業・修士制作展を開催しました

松戸キャンパスでランドスケープデザイン卒業・修士制作展を開催しました

掲載日:2026/02/18

2026年2月2日~9日にかけて、千葉大学松戸キャンパスにて、緑地環境学科および大学院園芸学研究科ランドスケープ学コースによる卒業・修士制作展が開催されました。
会場には、都市や自然、地域文化などをテーマにした多様な提案が並びました。

展覧会に先立ち、1月31日には外部のランドスケープアーキテクトを招いたオープンジュリーも実施し、学生が自ら作品のプレゼンテーションを行いました。

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ランドスケープ学コース(博士前期課程)の学生による発表の様子

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園芸学部緑地環境学科の学生による発表の様子

今回は、オープンジュリーで戸定ヶ丘賞を受賞した学部・修士それぞれの学生にお話を伺いました。


鉄道の「痕跡」を未来へつなぐ

       葛西 眞之介さん(園芸学部 緑地環境学科4年次)

作品名:「鉄路の抜け殻~『痕跡』を利用した鉄道跡地の風景化~」

葛西さんの作品は、将来的に廃止が予定されている鉄道跡地を対象とした緑地空間の提案です。

鉄道が役目を終えた後、自然に還っていく姿も一つのデザインとして成立するのではないかと考え、「自然回帰」と「鉄道の記憶」の両立を目指しました。
線路の線形や盛土構造、地形の起伏など、鉄道が残してきた"痕跡"を読み取り、空間デザインとして表現しています。

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デザインは三つのゾーンで構成されています。住宅地に囲まれた区間には、線路の曲線形を活かして地域の人が立ち寄れる滞留空間を設けています。
盛土が残る区間には、雨が降ると線路跡の両脇に水景が現れるレインガーデンを配置しました。
駅跡のエリアでは、線路の枕木等の廃材を活用して鉄道の記憶を感じられる空間を提案しています。

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北海道出身で鉄道が好きという葛西さんは、架線が少なく、鉄道が風景に自然に溶け込む光景に親しんできた経験がこの発想の原点にあるそうです。

テーマは学部3年次のゼミから約2年間継続して取り組みました。
オープンジュリーでの3分間発表を見据え、第一印象で伝わるようプレゼンボードの制作にも力を注ぎ、発表当日は、「これまでの積み重ねを出し切ろう」という思いで臨んだとのことです。


都市の隙間に、自分だけの庭を 

       三輪 将太郎さん(大学院園芸学研究科 博士前期課程2年次)

作品名:「都市の隙間を借りる庭園 
―新宿駅周辺のギャップ空間を対象とした個人占有型緑地の提案―」

三輪さんの作品は、過密都市のビル間などに生じる「隙間空間」に着目した提案です。

都市の公園は公共空間であり、完全な"自分だけの場所"とは言いにくい面があります。
そこで、都市の中に個人に特化したパーソナルな緑地をつくれないかと考えました。

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着想のきっかけは、ビルの隙間にある小さな扉です。
「この先に入れたら面白いのではないか」という発想と自身が好きなゲームからヒントを得て、扉の先に広がる体験をランドスケープとして表現しました。

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設計では、象徴的な「オレンジの扉」をくぐると、一時的に自分だけが利用できる小さな庭園空間が広がります。
画像分析によって人が心地よいと感じる空間特性を検証し、屋上庭園や囲われた空間の設計に反映させています。
さらに、緑地の維持管理費という課題にも着目し、アプリによる緑地の管理や収益化の仕組みも提案しました。

オープンジュリーでは非常に緊張したそうですが、「実際にどのように社会実装するかまで説明できたことが評価につながったのではないか」と振り返りました。


今回紹介した作品は、3月6日(金)~8日(日)に千葉大学墨田サテライトキャンパスで開催される卒業制作展「ランドスケープ展2026 ― 背景 ―」、並びに、首都圏でランドスケープデザインを専攻する学生の合同卒業・修了制作展「日比谷ランドスケープデザイン展2026」(会場:千葉大学墨田サテライトキャンパス、会期:3月11日(水)〜15(日))にて展示されます。

ご興味のある方は、ぜひ会場へ足をお運びください。

「ランドスケープ展2026 ― 背景 ―」の詳細はこちら
https://www.h.chiba-u.jp/topics/info/2026.html

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