佐々英徳教授が2021年度 日本育種学会賞を受賞しました!
掲載日:2022/03/30
園芸学研究院・佐々英徳教授(専門:遺伝・育種学)が2021年度 日本育種学会賞を受賞しました。
受賞テーマ「バラ科果樹における自家不和合性の分子機構に関する研究」
ナシ、リンゴ、ウメなど、バラ科果樹の多くは「自家不和合性」という性質を持っていて、同じ花の花粉が雌しべについても花粉管が伸びず受精しないので種子ができず、結果として果実が実りません。日本では自家不和合性は、ナシの当時の最新品種「長十郎」がいいということで果樹園のナシを全部「長十郎」にしたところ果実が実らなくなったことから広く知られるようになりました。ナシの栽培では他の品種の花粉を受粉する人工授粉が行われています(写真)。
この研究で、ナシ、リンゴ、アーモンドの自家不和合性遺伝子を発見しました。遺伝子を調べることで、交配した中から自家不和合性のない植物を選ぶことができるなど、品種改良にも応用が広がっています。
左から松岡研究院長、佐々教授
受賞についてはこちらもご覧ください。
【日本育種学会HP】