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日本農芸化学会2025年度大会で園芸学部の教員がシンポジウムを企画・講演しました

日本農芸化学会2025年度大会で園芸学部の教員がシンポジウムを企画・講演しました

掲載日:2025/03/27

令和7年3月、札幌コンベンションセンターで開催された「日本農芸化学会2025年度大会(大会会頭:園山慶氏)」において、園芸学部 応用生命化学領域の江頭 祐嘉合教授が企画した公募型シンポジウム「カブトムシからマウス・ヒトまで~腸内細菌叢の様々な生物への作用と活用~」が採択され、3月6日(木)に開催されました。

本シンポジウムでは、江頭教授をはじめ、児玉浩明教授、平井静准教授のほか、園芸学部の卒業生・修了生である青江誠一郎教授(大妻女子大学)、松田寛子講師(日本獣医生命科学大学)が登壇し、講演を行いました。

腸内細菌は、ヒトの健康に対して免疫機能の活性化や生活習慣病予防など、様々な生理機能が注目されています。
しかし、腸内細菌はヒトの健康機能だけではなく、カブトムシ(ヘラクレス)などの昆虫、魚類、家禽など他の生物の生育などにも影響を与えることが分かってきました。
このような背景のもと、今回のシンポジウムでは、昆虫から家禽、マウス、ヒトまで「様々な生物の腸内細菌」をキーワードとし、異なる研究分野で活躍する講師陣が「腸内細菌の健康機能から家禽、付加価値の高い昆虫等の産業への応用に関する研究」について紹介しました

当日の講演内容は以下の通りです。

児玉 浩明 教授
「昆虫から家畜までの生産性を向上させる乳酸菌などのプロバイオティクスに関する研究」

江頭 祐嘉合 教授
「マウスにおける食物繊維などのプレバイオティクスが腸内環境を改善し、脳内の炎症にも影響することを見出した研究とそのメカニズムの解明」

平井 静 准教授
「妊娠期の低栄養が腸内細菌叢に及ぼす影響と、次世代への影響に関する研究」

青江 誠一郎 教授(大妻女子大学)
「ヒトにおける発酵性食物繊維の腸内細菌叢への影響と生活習慣病予防に関する研究」

松田 寛子 講師(日本獣医生命科学大学)
「調理科学的なアプローチによる腸内環境改善食材の開発に関する研究」

腸活が注目されている昨今、研究者、学生、企業の研究・開発者など約250名が参加し、立ち見が出るほど大変盛況でした。
会場では活発な質疑応答や意見交換が行われ、本分野への関心の高さがうかがえるシンポジウムとなりました。

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