トピックス・イベント情報
Topics & Events

卒業生が「第60回東京都公園協会賞」を受賞(論文部門3名・デザイン部門2名)

卒業生が「第60回東京都公園協会賞」を受賞(論文部門3名・デザイン部門2名)

掲載日:2025/08/07

東京を緑豊かな都市にすることを目的に、「緑と水」の普及啓発や技術向上に貢献した個人・団体を顕彰する「第60回東京都公園協会賞」において、本学の卒業生5名が受賞しました。

論文部門では、竹内 智子 准教授の指導のもと修士論文・卒業論文を執筆した3名が優秀賞・奨励賞を受賞しました。
また、今回新設された「緑と水のデザイン特別部門」では、章 俊華 教授および武田 史朗 教授の指導による2名の卒業制作が入賞しました。

贈呈式は、令和7年7月27日(日)に日比谷公園内「緑と水の市民カレッジ」にて開催されました。

授賞作品のパネルと動画は、日比谷公園内の「みどりのiプラザ」(緑と水の市民カレッジ3階)にて展示中です。
お近くにお越しの際はぜひご覧ください。

画像2.jpg
(写真左から)塩澤さん・松田さん・Tamirさん・佐々木さん・戸梶さん

画像1.jpg
第60回東京都公園協会賞贈呈式

<論文部門>

◆優秀賞
画像3.jpgERDEMBILEG TAMIR (令和7年3月 大学院園芸学研究科 ランドスケープ学コース修了)
「日本庭園の3D モデルの作成と実空間との印象比較に関する研究 -旧芝離宮恩賜庭園を例に-」
旧芝離宮恩賜庭園の3Dデータを作成し、バーチャル体験と実地体験の比較から3Dモデルの利点を明らかにしたユニークな研究です。
明治期の図面をもとに江戸期の樋門を復元するなど、造園史の観点からも価値が高く、他の庭園や都立施設への応用可能性が評価されました。

◆奨励賞
画像4.jpg塩澤 敬祐 (令和7年3月 大学院園芸学研究科 ランドスケープ学コース修了)
「樹林の活用と文化的生態系サービス等に対する認知度の関係-丘陵地の3つの公園を例に-」
丘陵地の樹林を、文化的生態系サービス*の視点から捉えた研究です。
市民活動も含めた豊富な調査データをもとに論考されており、生態系サービスと生態系ディスサービス**を同時に評価する手法が高く評価されました。
*生態系サービス:生態系が提供する様々な恩恵
**生態系ディスサービス:生態系が人間の活動によって負の影響を受ける現象

◆奨励賞
画像5.jpg松田 侑理加 (令和7年3月 園芸学部 緑地環境学科卒業)
「隣接小学校が公園内で農園を共同管理することの効果と可能性-都立猿江恩賜公園を例に-」
教育用農園の実態調査、アンケートやヒアリング等を通じて、教育的効果を検証した研究です。
公園が環境教育の場として有用であることを実証した点が、高く評価されました。

<緑と水のデザイン特別部門>

◆入賞
sasakitau_2.jpg佐々木 達有 (令和7年3月 園芸学部 緑地環境学科卒業)
「流転の結い目 ~武蔵野の雑木林が織りなす多磨の循環と弔いの風景~」
武蔵野の歴史環境や地形をふまえ、社会課題に豊かな発想で向き合った提案です。
コンセプトの一貫性と、現地環境に根ざした具体性が評価されました。

◆入賞
0f366bb0.jpg戸梶 工 (令和7年3月 園芸学部 緑地環境学科卒業)
「風景蘇生術 ~戸山公園および戸山ハイツの教育コモンズとしての再編~」
都市の再自然化とオープンスペースの再編を融合させた提案です。
大正期以降の緑地計画の歴史をふまえ、池や交流施設を大胆に配置したランドスケープ計画として、高く評価されました。

【参考リンク】
第60回入賞者一覧(PDF)

▲ PAGE TOP