千葉大学名誉教授 犬伏和之先生の「水田からのメタン削減」に関する研究がNHK WORLDで紹介されました
掲載日:2025/04/01
千葉大学の犬伏和之 名誉教授の研究が、NHK WORLD JAPANの「IMPACTS: Climates Change the World」にて特集され、2025年3月30日に放送されました。
今回の放送では、温室効果ガス「メタン」が気候変動に与える影響と、その排出削減に向けた取り組みが紹介されました。
特に水田農業は、日本国内におけるメタン排出の約40%を占めており、削減対策が急務とされています。
犬伏名誉教授は、東南アジアの水田において、鉄鋼副産物である「製鋼スラグ」を用いることで、メタン排出量を最大40%削減し、さらにコメの収穫量も平均10%向上するという成果を紹介しています。
持続可能な農業と地球温暖化対策を両立する革新的な研究として注目を集めています。
犬伏名誉教授は「メタンは大気中での寿命が短く、今対策を取れば10年後には大きな効果が期待できる」と語り、未来に向けた希望を示しています。
番組では他にも、水田の中干し期間を延長することでメタン排出を抑える国内での取り組みや、排出量に応じた経済的支援制度「J-Credit」の活用事例も紹介されました。
▶ 番組のオンデマンド視聴はこちら(英語)
IMPACTS: Climates Change the World - Reducing Methane Emission from Rice Paddies
タイの水田試験の様子