NHK「サイエンスZERO」で後藤英司教授の月面農場研究が紹介されました!
掲載日:2025/02/14
2024年2月9日(日) にNHK Eテレで放送された「サイエンスZERO」にて、千葉大学宇宙園芸研究センターの後藤 英司 教授の研究が紹介されました。
番組では、月面での食料生産を可能にする最先端の技術が取り上げられました。
写真はJAXAより提供
月面農場の実現に向けた挑戦
月面での長期滞在には、新鮮な食料を現地で確保することが不可欠です。後藤教授は番組の中で、月面での食料生産の未来について次のように語りました。
「月面基地に2~4名の宇宙飛行士が滞在するためには、レタスやイチゴを現地で収穫する必要があります。生野菜は長期保存ができないため、現地栽培が第一ステップです。」
「居住者が100人規模になると、ダイズやイネ、イモ類を栽培し、主食の自給自足が求められます。」
植物工場の技術が支える宇宙農業
地球とは異なる月面環境では、従来の農業は不可能です。そのため、植物工場の技術が重要になることが紹介されました。
・LED照明の活用:作物に適した光を調整し、限られたエネルギーで効率的に栽培。
・水耕栽培:土を使わず、養分を直接供給し、資源を節約。
・環境制御:日照時間や湿度を作物ごとに調整し、生産効率を向上。
・低気圧環境(0.2気圧):資源を節約しながら作物の成長を促進。
これらの技術は宇宙だけでなく、砂漠や極地など地球上の過酷な環境でも活用できる可能性を持っています。
さらに番組では、後藤教授が参加する「高度資源循環型食料供給システムの開発」(農林水産省プロジェクト)も紹介されました。少ない資源で効率的に食料を生産するこの研究は、未来の持続可能な農業にも貢献することが期待されます。
再放送:2月15日(土) 11:00~(NHK Eテレ)
見逃し配信:NHKプラス・NHKオンデマンド
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