令和2年度若手農林水産省研究者表彰の受賞について
掲載日:2020/12/15
園芸学研究科・助教の島田貴士先生が、令和2年度若手農林水産省研究者表彰を受賞しました。
【若手農林水産省研究者表彰概要】
農林水産業及び関連産業に関する研究開発について、その一層の発展及びそれに従事する若手研究者の一層の意欲向上に資するため、農林水産技術会議事務局の主催により、平成17年度から「若手農林水産研究者表彰」を実施しています。
本表彰は、優れた功績を挙げた若手研究者(表彰年度の4月1日時点で40歳未満の個人。以下同じ。)又は将来の技術革新等につながる優れた研究業績を挙げた若手研究者に対して、農林水産技術会議会長が表彰するものです。
受賞した島田先生の研究タイトルは「オイルボディの基礎研究に基づく次世代農業のための新技術開発」です。
【当該研究への審査員のコメント】
葉のオイルボディ(植物脂質を貯める細胞小器官)から、植物の脂質合成を制御する重要なタンパク質群を世界で初めて発見し、葉に有用脂質を高蓄積させることに成功した。さらに、種子のオイルボディから高効率かつ迅速に新しい形質転換体を選抜する技術(FAST 法)を開発し、薬剤を使わず視覚選抜を行うことができ、非破壊かつ迅速なGMO の判別に貢献した。
将来的には植物ステロール量を増やした機能性野菜等の高付加価値作物の作出など、持続的農業の基盤技術として、さらなる発展が期待される。
なお本研究については、「千葉大学特色ある研究活動の成果」でも紹介しているので、是非ご覧ください。
【参考】
農林水産技術会議HP
園芸学研究科・園芸学部Facebook
左から松岡園芸学研究科長、島田助教、関理事・副学長(研究担当)