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近藤悠特任助教が国際蘭シンポジウムにて国際園芸学会若手最優秀ポスター賞を受賞!

掲載日:2023/04/20

2022年12月中旬に中国で開催された国際蘭シンポジウムにおいて、千葉大学大学院園芸学研究院・近藤悠特任助教(専門:栽培・育種学)が
第4回国際蘭シンポジウムにおいて、国際園芸学若手最優秀ポスター賞を受賞しました。

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タイトル「Intergeneric hybridization and unilateral compatibility caused by pollen tube growth in Epidendrum (Epdendrideae)」

ラン科のエピデンドラムという植物は、同じラン科植物のカトレヤなど、分類学的に縁の遠い(属の異なる)植物と交配することができます。
一方で、交配の組み合わせによっては障害が発生し、雑種を獲得することができません。今回の研究は、その障害が発生する原因や交配における規則性を明らかにすることを目的として行われました。
解析の結果、交配の時にエピデンドラムを母系・父系どちらとして使うかで結果が異なることが分かりました。エピデンドラムを父親とした場合は種子を得ることができます。一方、エピデンドラムを母親とすると、花粉の柱頭上での発芽阻害や花粉管(精細胞を胚珠まで送りとどける管)の伸長停止が生じ、種子が得られないことが明らかになりました。
今回の研究結果を利用すれば、無駄な交配作業をせずに効率よく雑種を作ることができることが期待されます。

この研究は、近藤悠特任助教と同大学の三吉一光教授、出口亜由美助教の共同研究グループにより行われました。

また、その記事が2023年3月発行の国際園芸学会の季刊誌にも掲載されています。
URL:https://www.ishs.org/chronica-horticulturae/vol63nr1
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