博士前期課程の山本怜奈さんが日本土壌微生物学会で優秀ポスター賞を受賞しました
掲載日:2025/06/17
大学院園芸学研究科博士前期課程1年次の山本怜奈さん(園芸科学コース・生物生産環境学領域・植物病学研究グループ)が、日本土壌微生物学会2025年度大会においてポスター発表を行い、優秀ポスター賞を受賞しました。
おめでとうございます!
演題:半身萎凋病菌のピーマンに対する病原性に関与する2つの遺伝子座
発表の概要:
半身萎凋病菌は、土壌に生息する糸状菌(カビ)の一種で、植物の根に感染し、道管内で増殖して葉や株を枯らしてしまう植物病原菌です。
本菌は様々な種類の植物に感染しますが、その病原性は個体(菌株)ごとに異なり、ピーマンに対して病原性を示す株と示さない株があります。
この研究では、ピーマンに病原性を示す菌株と示さない菌株を遺伝的に交雑させ、病原性の決定に関与する遺伝子の特定を目指しました。
その結果、病原性の有無に連鎖する2つの遺伝子座の特定に成功し、その一方に病原性を持たない菌株のみで保存されている遺伝子を発見しました。
この遺伝子が、半身萎凋病菌のピーマンに対する病原性を抑制している可能性が考えられます。