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中野明正教授の研究が日本生物環境工学会 優秀ポスター賞を受賞しました!

中野明正教授の研究が日本生物環境工学会 優秀ポスター賞を受賞しました!

掲載日:2025/09/24

千葉大学園芸学研究院の中野明正教授がプロジェクト・ディレクター(PD)として推進する、内閣府「戦略的イノベーション創造プログラム(BRIDGE)」の一環である研究成果が、2025年9月15日~19日まで開催された日本生物環境工学会大会において「優秀ポスター賞」を受賞しました。

受賞対象
「水稲を利用した効率的な有用物質生産技術の開発:簡便なケイ素施用法とタンパク質生産性への影響評価」

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本研究は、中野教授がPDとして主導する「植物工場ビジネスの成長産業化に向けたマルチユース化システムの開発」の一環として実施されたものです。

水稲という身近で安定した作物を活用し、植物工場の生産システムを高度化することを目指しています。
特に、ケイ素を利用した施肥方法の簡便化と、それがタンパク質生産性に及ぼす効果を明らかにすることで、植物を利用した効率的な有用物質の生産につながる成果が得られました。
これにより、将来的には食品・医薬・さらには宇宙利用など幅広い分野での応用が期待されます。

今回の受賞について中野教授は、
「本手法は、千葉大学が開発したキュウリの養液栽培においてケイ酸を導入する手法(飛田ら2022※)をイネの養液栽培に応用したものであり(特許出願済2025)、簡易に単位面積当たりのタンパク質収量を既存の報告の約2倍(世界最高水準)に高めることに成功しました。バイオリアクターとしての植物工場の展開にも大きな
期待が寄られています。」とコメントしています。

研究の詳細はこちら(農林水産省)

引用文献:飛田まい・淨閑正史・塚越覚・中野明正,2022,キュウリの養液栽培におけるケイ酸資材の簡易的導入法の効果,根の研究,31,S1,13.

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