「朝日宇宙フォーラム2026」に後藤英司教授が登壇しました
掲載日:2026/03/13
2026年3月9日、有楽町朝日ホールで開催された「朝日宇宙フォーラム2026」に、大学院園芸学研究院の後藤英司教授が登壇しました。
フォーラムでは、2024年に宇宙飛行士に認定された米田あゆさんによる基調講演のほか、日本人として初めて船外活動を行った土井隆雄さんや、宇宙好きで知られるタレントの中川翔子さんが登壇し、宇宙での生活や宇宙飛行士の訓練、実際のミッションのエピソード、そして有人宇宙探査の未来について語りました。本フォーラムには会場とオンラインを合わせて多くの人が参加し、宇宙への関心の高さがうかがえました。

後藤教授は、トークセッション「来たる宇宙探査時代の食と健康」に登壇し、JAXA有人宇宙技術部門の白川正輝氏、株式会社ヤクルト本社の太田俊久氏とともに、宇宙での食料生産の可能性について紹介しました。
その中で、JAXA探査イノベーションハブが立ち上げた「月面農場ワーキンググループ」の委員長を務めた経験をもとに、「月面農場」の構想について解説しました。月面では大気がなく宇宙放射線が降り注ぎ、昼夜の温度差も大きいため、月の砂(レゴリス)を利用して地下に居住空間をつくり、その内部で植物工場を活用して作物を栽培する構想が示されました。

また、月面農場で生産する候補作物として、イネ、キュウリ、トマト、ダイズなど8種類を紹介。「宇宙で生活する人々のQOL(生活の質)を高めるためにも、"食"は重要な要素です。限られた食材でも飽きずにおいしく食べられるメニューを工夫することが大切です」と語り、宇宙環境での栽培を想定した小型のギャバトマトなど、宇宙農業に向けた作物研究の取り組みについても説明しました。

宇宙に向けて開発された植物生産技術は、地球上の農業や食料問題の解決にも応用できる可能性があり、宇宙と地上をつなぐ新たな農業技術として今後の発展が期待されます。