齋藤隆德助教が2023年度 園芸学会奨励賞を受賞しました！
掲載日：2023/03/24
園芸学研究院・齋藤隆德助教（専門：果樹園芸学）が2023年度 園芸学会奨励賞を受賞しました。
研究テーマ「ブドウおよびリンゴの果実成熟におけるアブシシン酸の機能に関する分子生物学的研究」
果実はリンゴやモモのように収穫期が近づくと急激に成熟が進む果実と、ブドウやカンキツのように果実の成長に伴い緩やかに成熟が進む果実に分類されます。前者はエチレンと呼ばれる植物ホルモンの影響を受けていることが分かっていましたが、後者については同じく植物ホルモンのひとつであるアブシシン酸（ABA）の影響が疑われていたものの、その具体的なメカニズムについては未解明な部分が残されていました。
この研究では、遺伝子ビッグデータの活用により、ABAがどのようにブドウの成熟へ影響をしているかを明らかにしました。さらにこれまでにエチレンの役割が重要と思われていたリンゴの成熟おいても、ABAが影響していることも見出しました。これらの成果は、ABAの活用により果実の品質をデザインする技術の開発につながることが期待されています。
なお本成果の一部は、昨年度に採択をされた園芸フロンティアプロジェクト「植物工場でのブドウ栽培を実現する先進的果樹栽培技術の確立」の技術基盤となっています。
【関連リンク】
一般社団法人園芸学会「学会賞、功労賞、論文賞」（学外サイト）
園芸フロンティア研究プロジェクト（学内サイト）
