【プレスリリース】日本列島におけるモモの伝来をめぐる諸問題-伝来時期、古植物学、遺存状態の検討-
掲載日:2024/10/21
千葉大学園芸学研究院の百原 新 教授(専門:緑地生態学)を含む研究チームは、日本列島におけるモモの伝来時期を再検討する共同研究を行いました。
モモは中国原産の植物で、日本に伝わった後、文化に深く根付いてきました。これまでの発掘調査では、モモが縄文時代にすでに存在していたと考えられていましたが、同様の証拠がほとんど増えないため、研究チームは疑問を持ちました。
そこで、縄文時代や弥生時代の初期に見つかったモモの種を詳しく分析した結果、これらは実際には弥生時代中期以降のものだと判明しました。この発見から、モモは稲作文化と一緒に伝わったのではなく、朝鮮半島との交流が盛んになった弥生時代前期末~中期初頭に伝わった可能性が高まりました。
この研究は、日本の歴史に対する新たな視点を提供するとともに、今後の発掘調査や農業史の見直しにもつながると期待されています。
また、この内容は2024年10月21日付の日刊工業新聞(Web版)にも掲載されました。
弥生時代中期に「モモ」伝来 同志社大など試料分析(※こちらの記事は有料記事となります。)
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