宮原平講師の研究プロジェクト「紫ニンジンの遺伝子改変による新色品種の開発」に関連する論文が学術誌「The Plant Journal」に掲載されました
掲載日:2024/06/24
千葉大学園芸学研究院の宮原 平 講師(専門:生物化学)の研究成果が、2024年6月20日に学術誌『The Plant Journal』に掲載されました。
この研究は、紫ニンジンのアントシアニンの糖修飾に関するものです。
https://doi.org/10.1111/tpj.16886
【研究の内容】
宮原講師とその研究チームは、紫ニンジンに含まれるアントシアニンの糖修飾を担う新規酵素を明らかにしました。
紫ニンジンのアントシアニンは糖修飾されることで構造が安定しているため、食用の着色料として利用されています。
今回の研究により、これまで未知であった配糖化酵素遺伝子を発見し、紫ニンジンにおけるアントシアニン修飾経路の全容が解明されました。
【今後の展望やコメントなど】
アントシアニンは糖や有機酸に修飾されることで、色調が変化します。
このため、新色品種の開発にはアントシアニン修飾酵素遺伝子を全て明らかにする必要があり、今回の研究によりその条件が満たされました。
これにより、ニンジン由来着色料の開発ならびにニンジン生産量の多い千葉県の新たな特産品の創出につながることが期待されます。
【園芸フロンティア研究プロジェクトについて】
千葉大学大学院園芸学研究院では、分野横断型の先進的かつ独創的な研究を連携させ、新たな研究シーズの発見し、優れた研究を促進する取組みを推進しています。
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