組織概要
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研究院長・研究科長・学部長挨拶

ごあいさつ

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千葉大学園芸学部は、園芸とランドスケープを専門領域とする日本で唯一の国立大学の学部であり、最先端の研究に取り組む「食と緑」の総合学府です。これらの分野は、いま人類にとって差し迫った重要課題であるSDGs(持続可能な開発目標)の達成にも大きく関わっています。

たとえば、肥料の問題。日本はその原料の多くを輸入に頼っていますが、資源の枯渇や価格の高騰などにより、安定供給が難しくなります。環境汚染や気候変動、生産現場の人手不足といった問題も深刻です。私たちが野菜や果物などの食べものを安心して手に入れるためには、多くの課題を解決していかなければなりません。

そうした人類の課題解決のひとつとなり得るのが、本学部で取り組んでいる植物工場の研究です。植物工場では環境負荷や労働力を最小限に抑え、安全な農産物を生産することが可能です。2023年には宇宙での植物栽培をめざす「宇宙園芸研究センター」を設立し、究極の植物工場としての研究をさらに推し進めています。

植物にはまだまだ知られざる潜在能力があり、人類にとって大きな可能性が秘められています。そんな植物を核とした食と緑の研究は多岐にわたり、生物学のみならず社会学、経済学、工学などさまざまな文理の学問を横断的に融合させる必要があります。

世界基準の幅広い知見と多面的な視点で物事を探求できるよう、本学では留学が卒業の必須条件となる「全員留学」の制度を設けています。多様な学びと経験を通して、未来へと続く社会に貢献する能力を高めてほしいと願っています。

令和6年4月1日

大学院園芸学研究院長・園芸学研究科長・園芸学部長 百原 新

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