日出間教授が取り組む宇宙植物実験がJAXAウェブサイトで紹介されました
掲載日:2025/05/30
千葉大学園芸学研究院の日出間 純 特任教授が研究代表を務める宇宙実験「Plant UV-B(宇宙微小重力・高紫外線環境ストレスに対する植物の応答解析)」について、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の公式ウェブサイトでインタビュー記事が公開されました。
この実験は、2025年1月28日から2月11日にかけて、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟で行われました。
重力のほとんどない環境や強い紫外線といった宇宙特有の条件のもとで、植物がどのように応答するのかを、分子・細胞・個体レベルで明らかにすることを目的としています。
JAXAによるインタビューでは、植物が宇宙での食料や酸素供給において重要な役割を担うこと、また、月や火星といった過酷な環境下で植物を育てるための課題について、日出間先生がわかりやすく解説しています。
特に、細胞内の「ミトコンドリア」や「葉緑体」が宇宙環境でどのように変化するのかに注目した点や、宇宙で育てた植物の状態を保ったまま地球に持ち帰るための技術的工夫についても紹介されています。
この研究は、将来の宇宙農業に向けた重要な取り組みであると同時に、地球温暖化などで植物がストレスを受けやすくなる現代の農業にも応用できる可能性があります。
インタビューでは、実験の目的や特徴、現場での工夫などが紹介されています。ぜひご覧ください。
インタビュー動画はこちら(JAXA公式サイト)
モデル植物シロイヌナズナを用いた「きぼう」でのライフサイエンス実験を行いました
Plant UV-B実験のインタビューを受ける日出間教授 ©JAXA
Plant UV-B実験の軌道上運用時の様子 ©JAXA