学生生活
Campus life

神田 啓太郎氏

園芸学部の経験も活かして、野菜の育種に取り組む

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氏名:神田 啓太郎氏
卒業学科:園芸学科 栽培・育種プログラム(2016年度卒)
勤務先:タキイ種苗(株) 研究農場研究員

(インタビュー実施月:令和4年5月)
(インタビュアー:三吉 一光教授、野村 昌史教授)

Q1.初めに、なぜタキイ種苗を目指されたのですか?

A1.  三吉先生から種苗会社のお話を聞いて興味を持っていたところ、タキイの人事の方が説明会をしてくださったので一層興味が湧き、入社しました。
  現在はアブラナ科野菜の育種を行っています。国内向けおよび海外向けの品種の育種です。海外は気象条件等が過酷な場合があるので、耐病性が高く安定生産でき、商品価値が高い品種の育種を目指しています。海外向けでもそれが日本に輸入される場合も多いので、商品価値が高い品種を育成することは国内品種の場合と変わりありません。
 先ずは自分が手がけた品種を世に出すのが当面の目標です。頑張っていきたいと思います。


Q. 園芸で学んだことが、今の職業に繋がっていると感じますか?
A. 農場実習はもちろん、園研(園芸植物育種研究所)での講義等も体験として大きく役立っています。また授業では栽培・育種プログラムの講義はもちろん、土壌学や植物病学、また応用生命の代謝や生化学的なことも大きく役立っています。

Q2.千葉大学では、どのような学生生活を送っていましたか?

A2. 自宅生だったので、研究室に入るまでは普通の生活を送っていたと思います。3年生の時には短期間ですがタイに留学しました。ちょうど治安が悪くなっていたときだったので大変でしたが、今となっては良い思い出です。
 研究室では三吉先生のご指導の下、ランの研究をさせていただきました。ランの自生地にも連れて行ってくださり良い経験ができました。またランはデリケートな植物なので栽培管理が難しいですが、うまくいったり枯らせてしまったりいろいろなことがありました。でもこの失敗体験が今の仕事にも大きく役立っているので、良かったです。

Q3.最後に、学生へのメッセージをお願いします。

A3. 今の仕事に関して言えば、知識はもちろん必要ですが、バイタリティー、体力がものを言う部分も多いです。心身ともに鍛えてほしいと思います。また振り返ってみると園芸学部はキャンパス内に植物が多く、いろいろな植物に触れる機会が多かったです。皆さんもこうした環境を活かして学んでほしいと思います。

神田 啓太郎さん、ありがとうございました!

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