~食品メーカーでの品質管理の仕事~
氏名:篠木 桃子氏
卒業学科/専攻:食料資源経済学科(2014年度卒)
勤務先:日清食品ホールディングス株式会社 資材部 品質グループ
経歴:千葉大学園芸学部食料資源経済学科卒業後、2014~2021年まで別の食品メーカー兼商社に勤務。工場品質管理や本社品質保証部などを経験。2021年10月より現職。
(インタビュー実施月:令和4年9月)
(インタビュアー:吉田 行郷教授)
Q1.初めに、なぜ「食品メーカー」を目指されたのですか?
A1. 小学生の頃、集団食中毒事件が起き、好きだった食品が食べられなくなったことがありました。そのときに、「自分の手で、安全でおいしい食品を作りたい」と考えたことがきっかけです。
食品メーカーに就職するために、高校は食品製造について学べる食品科学科に進み、大学はフードシステムについて学べる国立大学を探し、千葉大学に進みました。
Q. 仕事の内容はどのようなものですか?
A. 前職では工場の品質管理課に配属され、数年の間、生産トラブルの対応やFSSC22000の事務局を担当しました。その後は本社の品質保証部に異動し、国内外(特に中国・タイ・ベトナム)の工場への監査や、お客様からのお申し出への対応を担当しました。
日清食品ホールディングスに転職後は資材部に所属し、自社製品に使用する原材料や包材を製造する他社工場に対する監査や指導のほか、生産トラブルの対応やお客様からのお申し出への対応等を担当しています。
Q2.千葉大学では、どのような学生生活を送っていましたか?
A2. インドネシアのパジャジャラン大学農学部への短期留学や、卒業論文とは別に、"農業の未来"をテーマとしてヤンマーホールディングスが募集する「ヤンマー学生懸賞論文」に論文を投稿し、特別優秀賞を受賞するなど、様々なことに挑戦していました。また、西千葉キャンパスの環境ISO学生委員会に所属し広報やイベント企画活動等をしていたほか、教職課程も履修していたため、松戸キャンパスと西千葉キャンパスを往復しながら、忙しい日々を送っていました。
Q3.最後に、学生へのメッセージをお願いします。
A3. 社会人になってから、大学の授業がいかに貴重なものだったかと実感することがあります。私は他学科や他学部の授業でも興味を持ったら積極的に受講していましたが、その中で得た知識は、今でも私の中に残り、現在の生活や仕事にも役立っています。総合大学である千葉大学の制度を、ぜひフルに活用してください。
そして、社会人になるとお金は手に入りますが、時間に制約が生まれてしまいがちになります。比較的自由に使える大学生活の時間を、友人たちと有意義に過ごしてください。私にとって、千葉大学で繋がった友人・先輩・後輩は、今でもかけがえのない存在です。
皆さんの大学生活がより楽しく意味のあるものになることを、祈っています。
篠木 桃子さん、ありがとうございました!