~ミカンの生産現場から地域の農業を盛り上げる!~
氏名:藤原 良太さん
卒業学科/専攻:園芸学科(2014年度卒業)
勤務先:蔵出しみかんの藤原農園
経歴:千葉大学園芸学部卒業後、株式会社早和果樹園に就職。
2021年4月就農。
(インタビュー実施月:令和5年10月)
(インタビュアー:野村 昌史 教授、大川 克哉 講師)
Q1.ご実家のみかん農園を継ぐことは決めていたんですか?
A1.小中学校の頃から、将来は実家を継ぐだろうというイメージはありました。
でも、ずっと家にいると視野が狭くなってしまうと思い、親も賛同してくれたので、大学は関東、そして千葉大学にと決めました。
Q.その後、就職もしましたね。
A.すぐに実家に戻るのではなく、一度、就職もしてみたかったので...
最初はどこでもよいかと思っていましたが、実家の隣町である和歌山県有田市のミカン関連の会社に入り、6年間、生産や営業、そしてネット販売等に関わりました。
この経験が、実家の農園でもネット販売を開始するのに役立ちました。
また、地域の農業を守りたいという意識が強くなり、みかん園をやめる方の土地をお借りして生産を続けています。こんな活動から地域の農業を盛り上げていけたらと思っています。
Q2.千葉大学では、どのような学生生活を送っていましたか?
A2.ミカンを研究テーマにすることは考えてはいなかったのですが、入学時から果樹研に入ることは決めていました。
卒論では、大川先生の指導のもと、ブドウ(シャインマスカット)の研究を行いました。
大学で果樹の基礎を学べたことは本当によかったです。ですが、もっといろいろ学んでおけばよかったと思います。今は、友達から教科書を譲り受けて土壌学を学び直しています(笑)。
Q.果樹研で印象に残っていることは?
A.戸定祭で果樹の展示を行いましたが、その時の冊子作りが大変だったことを覚えています。
3年生が書いた原稿に、4年生、大学院生、先生のチェックが入るのですが、そのチェックが4年生と院生で指摘が違ったりで苦労しました。
ですが、社会に出ればそんなことはしょっちゅうあるので、よい経験になりました。
4年生の時にミカンの栽培について、あれこれ調べられたのもためになりました。
留学生が多かったのもよい経験でした。少しの関わりだったかもしれませんが、今でもFacebookで繋がっていたりと、交流があるのは嬉しいです。
(大川先生の印象)
在学中に藤原君から「法政経学部の簿記の講義を履修しました。」という話を聞いて、学生時代から実家に戻ることも含めて、将来を見据えているなあ、と思ったのが印象に残っています。
Q3.最後に、学生へのメッセージをお願いします。
A3.園芸学部のよいところは、いろいろなことが学べて、理系でも文系でも就職の道が開けていることだと思います。
選択肢も多いですから、興味ある分野を何でも学び、自分で楽しいことをやってほしいと思います。
農家を継いだり、生産者になりたいと思う人は、関連分野も含めて広く学ぶことが大切だと思います。きっと後で役に立ちます。
藤原さん、ありがとうございました!