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渡部 拓朗さん

~農業総合支援企業で農家を支える~

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氏名:渡部 拓朗さん
卒業学科/専攻:園芸学科(2019年度卒業)
勤務先:イノチオアグリ株式会社 営農支援部 広域支援課
経歴:千葉大学園芸学部卒業後、現職

(インタビュー実施月:令和6年3月)
(インタビューアー:野村 昌史 教授、淨閑 正史 准教授)

Q1.なぜ今の職場に入ろうと思いましたか?

研究室の教授が現場の農家さんたちにアドバイスをして頼られている姿を見て憧れました。
それで私も営農指導系の業種に就きたいと思いました。
その中で自社農場を経営し、農薬や肥料の知識を持っているのは民間企業だと思ったのと、働き次第で「成功できる」と感じたので民間企業で仕事を探して就職しました。

Q2.今はどんな仕事をされていますか?

ハウスメーカーですが、「営農支援」という形で栽培指導をしています。
農業経営をしている人の中で『もっと栽培技術を向上したい。収量、収益を上げたい。』と思っている人達にコンサルタントという形で入っています。
また、栽培等の知識や経験が十分でないまま参入している新規就農の方々もいるので、そういった方達への指導もしており、やりがいを感じています。

Q3.なぜ園芸学部に入学しようと思ったのですか?

そもそも、中学の時から農業に興味を持ちはじめました。
一次産業が落ち込んでいるというのを授業で聞いて、将来、職に就くなら逆に落ち込んでいる市場にこそニーズがあるのではないかと思ったのがきっかけです。

千葉大園芸学部を志したのは、実家から近かったこと、そして総合大学であることが決め手となりました。
いろいろな学部の知識を持った人達と知り合えるのは魅力的だなと思ったのも理由のひとつです。

入学して、改めて一次産業である農業を見たときに、自分で農業をやるか、支える側に立つかという視点の他に、まずは栽培をするという視点も必要だと思い、蔬菜研は栽培中心の研究室なので興味を持ち、研究室を選びました。

Q4.蔬菜研ではどのような研究をしていましたか?

研究テーマは「枝豆の養液栽培」でしたが、ビニルハウスでの湿度コントロールなど、環境制御で苦労しました。
ですが、こうした研究や研究室で学んだことは、今の自分に活かされています。
研究室では工具の取り扱いやビニルハウスのフィルム貼りも普通に行っていたので、会社に入ってから何気なく作業をしていたら、(周囲の方から)びっくりされました。

最後に、学生へのメッセージをお願いします。

受験生の皆さん、施設園芸をするなら千葉大園芸学部を目指しましょう。
ネームバリューもありますし、もちろんそれだけではなく、いろいろなことが経験できるのでおすすめです。

また、いろいろな選択肢がある中で、今後を見据えて「自分が何をやりたいのか」を考えていくことが重要だと思います。
頑張ってください。

渡部さん、ありがとうございました!

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