~「香り」で食の世界に貢献!香料のプロフェッショナルへ~

氏名:小澤 彩花さん
卒業学科/専攻:応用生命化学科(2018年度卒業)/環境園芸学専攻(2020年度修了)
勤務先:小川香料株式会社
経歴:千葉大学園芸学部卒業・同大学院修了後、小川香料株式会社に入社
(インタビュー実施月:2025年3月)
(インタビューアー:江頭 祐嘉合 教授)
Q1.初めに、なぜ香料会社を目指されたのですか?
学生のころから食品に興味を持っており、研究室も食品栄養学研究室を選びました。また、ものづくりが好きだったこともあり、食品に関わる仕事に就きたいと考えていたからです。
現在、入社して4年目ですが、1年目は研修や先輩のサポートを通じて仕事を覚え、2年目からは香料の開発(天然や合成の原料のを調合など)に携わるようになりました。
4年目の現在は、香料を提案するための試作品の開発を担当しています。
また、仕事で多くの研修を受ける機会があるのですが、それを通じて幅広い知識を得ることができるので、日々新しい発見で楽しいです。
Q2.お仕事で印象に残ったエピソードは・・・?
入社して3年目に、自分が作成した香料が使用された飲料がスーパーマーケットの店頭に並んだときは、ものすごく嬉しかったですね。
Q3.園芸学部で学んだことが、今の職業に繋がったと感じていますか?
現在は食品開発の仕事をしていますが、学生時代は分子栄養学的な基礎研究を行っており、今の仕事内容と直接は結びついていません。
ただ、研究を通じて新しいことに挑戦するチャレンジ精神が身につきましたし、現在の業務にも通じるものがあると感じています。
また、食品化学や有機化学など授業で学んだ知識は、今の仕事に活かされていると実感していて、学生時代に幅広い分野を学べていたおかげだと思っています。
Q4.今後の展望や、日頃から心掛けていることはありますか?
積極的に仕事に関連する情報を収集し、それを鵜吞みにするのではなく、「なぜそうなるのか?」と深く掘り下げて考えるように心がけています。
Q5.学生時代の思い出について教えてください。
研究生活が長かったので、研究室での思い出が印象に残っています。
実験はもちろん、先生方や先輩・後輩とのゼミ旅行(秩父の川下りなど)や、研究室の皆で料理を作ったりしたのは良い思い出です。
また、アカペラサークルに入っていて、大学祭などのイベントで歌ったり、他学部の学生と交流できたのも楽しかったですね。
他にも、インドネシアへの海外留学や、フィールドワークのある授業を通じて、自分の得意・不得意分野を見出すことができました。
これも将来の進路を選択する上で大切だと思いました。
Q6.今の学生とご自身の学生時代を比べて、どのように感じていますか?
先日、応用生命化学科のセミナー合宿で学生の自己紹介を拝見しましたが、皆さんが「自分の好きなこと」への熱量が強い印象でした。
最後に、在学生へのメッセージをお願いします。
大学時代は時間を含めて自由度が高いので、勉強以外にも、少しでも「やってみたい」と思うことがあったら、失敗を恐れず、今しかできないことをチャレンジしてみてください!
小澤さん、ありがとうございました!