~震災での気づきと、食料資源経済学科での学び~

氏名:菅原 侑子さん
卒業学科/専攻:食料資源経済学科(2016年卒業)/食料資源経済学コース(2018年度修了)
勤務先:独立行政法人 国際協力機構(JICA)
経歴:千葉大学大学院園芸学研究科 博士前期課程修了後、2018年4月にJICA入構。本部勤務、産育休を経て、現在はJICAミャンマー事務所に勤務。
(インタビュー実施月:2026年2月)
(インタビューアー:丸山 敦史 教授)
Q1.初めに、なぜ国際協力分野を目指されたのですか?
子どものころからテレビ番組などの影響を受け、途上国の人々の暮らしや飢餓の問題に関心を持っていました。その思いがいっそう強くなったのは、2011年の東日本大震災です。
当時、私は宮城県で高校生活を送っていました。震災後、国際協力の現場で活躍されている方々が支援のために被災地へ入り、その方々から直接お話を伺う機会がありました。その中で、被災地と途上国の課題には「共通点」があることを知り、自分も国際協力の道に進みたいと強く思うようになりました。
Q2.園芸学部で学んだことは役立ちましたか?
そんな時、食料資源経済学科の案内が目に留まり、「ここでなら途上国の農業・食料の問題を学ぶことができる」と思い、志望しました。
卒業論文ではタイ、修士論文ではフィリピンを対象に研究を行い、現場に足を運びながら多くを学びました。
社会の複雑な課題を紐解くための問いの立て方や、データの集め方、分析の手法、そして全体を貫く論理の組み立て方といった学びは、社会問題を的確に捉える力が求められる今の仕事の基盤になっていると感じています。
Q3.千葉大学では、どのような学生生活を送っていましたか?
学部1・2年生の頃は、サークルやアルバイトを通じて交友関係が広がり、楽しい日々を過ごしていました。
学部3年生のときに短期留学でタイを訪れた際、「国際協力に携わりたい」という原点を思い出し、それ以来は勉強にも一層力を入れるようになりました。
大学院では、企業のインターンシップでザンビアの農村を訪れる機会があったほか、奨学金を得てフィリピンで約1年間を過ごし研究に励みました。帰国後は、ゼミ室で同期や後輩とともに夜遅くまで悩みながらデータ分析に取り組んだ日々が、今振り返ると最も印象深い思い出になっています。
Q4.千葉大学で特に学んだと思えることはどういったことですか?
大学では多くのことを学びましたが、特に実感したのは「仮説を立てること」と「目的を持つこと」の重要性です。
私は、仮説と目的を明確にすることで、学びの質が大きく変わることを何度も体験しました。研究では当たり前のことかもしれませんが、こうした考え方は、現在の仕事にも生かされています。
Q5.最後に、学生へのメッセージをお願いします。
学生時代はあっという間に過ぎていきますが、大学での学びや経験、そして築いた人とのつながりは、その後の人生においてかけがえのない財産になります。千葉大学は、留学をはじめ国際交流の機会にも恵まれた環境だと思いますので、ぜひ視野を広げて、失敗を恐れずにいろいろなことに挑戦してみてください。
将来、国際協力の現場で、園芸学部出身の皆さんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。
菅原さん、ありがとうございました!