食品会社の研究職に就いて
氏名:梅山 氏
卒業学科/修了専攻:園芸学部応用生命化学科卒業(2018年度卒)、
園芸学研究科応用生命化学領域修了(2020年度修)
勤務先:味の素株式会社
経歴:2018年度千葉大学園芸学部応用生命科学科卒業、2020年度千葉大学大学院園芸学研究科博士前期課程修了後、味の素株式会社に入社。
(インタビュー実施月:令和3年8月)
(インタビュアー:江頭 祐嘉合教授、児玉 浩明教授)
Q1.初めに、なぜ研究・技術職を目指されたのですか?
A1.子供のころから食に興味があり、食を通じて人々の心身の豊かさに貢献したいと思っていたからです。また、新しいものを創り出せる研究・開発に興味をもっていました。
Q.仕事の内容はどうですか?
A.微生物の分析や食品の栄養素の分析、食の安全性に関する研究を行っています。自分の行った成果が商談や実際の商品に生かされて嬉しいです。
Q.園芸学部で学んだことは役立ちましたか?
A.授業内容と研究環境の部分で大いに役立ちました。例えば、食品化学や栄養科学の授業、微生物や生物化学等をはじめとした幅広い学生実験は今の仕事に直結しているので大変役に立ちました。応用生命化学分野の授業はどれも実践的な内容が多く役立つものばかりです。また、応用生命化学領域は学生の人数に対して先生の数が多いので、研究指導が手厚く、考える力が養われました。
Q.仕事で心がけていることは何ですか?
A."正確かつスピーディ"に仕上げること、"言われたことだけではなく、プラスαの提案"をいつも心がけています。
Q2.千葉大学では、どのような学生生活を送っていましたか?
A2.勉強とサークル活動と有意義に過ごしました。応用生命化学領域は研究室配属が3年次と他の学部に比べて早いため、学部時代から研究活動にしっかり取り組めたことは大変良かったです。
印象に残ったのは3回の短期留学体験です。千葉大学は学生の海外留学支援制度がありましたので、タイに2回(2~3週間・短期留学)、ハワイに1回(3週間・海外法人でのインターンシップ)の短期留学を体験しました。ハワイでは日米の高校生のサマースクールの補助を行いました。私自身は専攻分野に関する遺伝子組換え植物のワークショップを開催しましたが、高校生と議論を交わしたことは大変勉強になりました。
インタビュアー:指導教員(児玉教授)の話によると、明るく、元気でまわりを引っ張っていくタイプ。面倒見もよい。研究に関しては自分で考えて、提案して、実行できる優秀な学生だったそうですね。
梅山さん:そういって頂けると嬉しいです。
Q.研究活動と就職活動のバランスはどうでしたか?
A. 研究活動と就職活動は並行して行いました。植物を扱っているため、研究は中断せずコツコツと進めていきました。
Q3.最後に、学生へのメッセージをお願いします。
A3.自分の枠や限界を決めず、なんでもチャレンジしてほしいです。まずはアクション(行動)を起こしてください!
梅山さん、ありがとうございました!